家計診断・節約

家計簿診断(4)
長女の私立中学進学を控えるTさんの場合

吉上 美枝子

【家族構成】
神奈川県・Hさん(40歳)【夫42歳 長女11歳 長男8歳】

【相談内容】
年明け、小6長女の中学受験を予定しています。私立中学へ通うとなると学費も今よりかかるようになると思いますが、私も働き、家計をやりくりして乗り越えたいと思います。学費はどれくらい予定しておくといいか、今はパートで働いていますが職場に正社員登用制度もあり、正社員になれたら今より収入がアップする予定です。それでも教育費の負担が重くなることで家計を維持できなくなるかもしれないので、見直しをしておきたいです。

【収支内訳 / 単位:円】
収入(手取り)
  • 夫:400,000
  • 妻:85,000
年間ボーナス収入
  • 夫:1,200,000(600,000×2回)
支出
  • 住宅費(住宅ローン):93,000
  • 食費:40,000
  • 水道・光熱費:18,000
  • 通信費:18,000
  • 塾・習い事代:23,000
  • 車関連費(月平均):10,000
  • 保険料(学資保険含む):30,000
  • 夫小遣い:30,000
  • レジャー費:10,000
  • 日用品・雑貨等:10,000
ボーナス時支出 夫:400,000(帰省、旅行、夏期講習などの補填費用代)
資産
  • 普通預金(夫):3,100,000
  • 普通預金(妻):1,100,000

現在の家計の収支を見ますと、ご主人様の手取り内で生活しておられ、毎月108,000円のプラスが出ています。なおかつ貯蓄性の高い学資保険に加入していることで、お子様の教育資金も準備しているおり、ムダ遣いもほとんどなく家計バランスは優秀です。ボーナス時の支出も必要部分のみにしぼっているため、年間トータルでご主人様の収入から200万円超貯蓄に回せていることがわかります。相談者さまのパート収入代もほとんど貯蓄にまわしているため、家計的には余裕がある印象。ただし、ご心配されているとおり、来年度からのお嬢様の私立中学への入学で、現状のような家計維持は難しくなるかもしれません。通う学校により額は異なりますが、主にかかる費用としては初年度納付金(入学金、施設費、授業料等)として100万円~高めでは180万円程まとまった額が発生します。そして2年目以降も授業料、学校外活動費、通学定期代などが継続的にかかっていくということ、こちらも月平均で11万円程を目安に。また、私立学校ならではの寄付金、学校債などが平均20万円~35万円程かかります。また私立中学へ通われたら附属の私立高校へ行くケースがほとんどですので、引き続き継続的な費用がかかっていくと考えておいてください。中学の3年間でだいたい400万円以上はかかってくるとイメージしておく必要があります。毎月の負担が今の支出にプラス11万円くらいと考えると、現在の黒字分がほぼ私立学費に変わるため、今までどおりの貯蓄がしにくくなります。まずは時期的にかかっている塾代、夏期講習代といった来年以降なくなる費用は貯蓄にまわすなど、少しでも削減できそうな費目を他でも算出してみてください。今でもあまりムダの少ない家計支出ですから、家計バランスを少しでも維持できるよう、相談者さまの正社員雇用化により世帯収入のアップを現実化できるように是非挑戦していってもらいたいです。