ライフプランニング

ライフプラン(7) 人生の3大支出「老後資金」:準備のためのポイント

小川 満啓

人生の3大支出とは、「教育資金」、「住宅購入資金」、「老後資金」でしたね。今回は、ライフプラン上で最後に必要にな る資金、「老後資金」の準備について取り上げます。

夫婦のゆとりある老後生活には1億円かかる!?

平成25 年の厚生労働省の調査によると、日本人の平均寿命は男性が80.21才、女性が86.71才です。長生きはいいこ とです。しかし、豊かな老後を過ごすためには、長生きに対する備えが必須となります。 一般的には、ゆとりある夫婦の老後生活には、1億円程度かかるといわれます。最近は、テレビなどで老後の蓄えにつ いて取り上げられることが多く、「そんな大金を定年までに蓄えるなんて、我が家では到底無理!」とお感じになられたこ ともあるでしょう。仮に、現在、60才の夫婦が85年までの25年間、ゆとりある生活費として月35万円で生活すると仮定 すると、単純計算で、25年×12ヵ月×35万円=1億500万円の費用が必要になります。 しかし、1億円を60才までに蓄える必要はありません。 一般的な夫婦の場合、6割程度は公的年金でカバーされます。 残りの4割を退職金、企業年金、個人年金、預貯金で補えるかどうかはしっかりと確認をしましょう。

老後の生活費を見直せば、老後資金は大きく抑えられる

上記、老後資金1億円の計算は「ゆとりある老後(60 才で定年退職)」を想定したものです。総務省などの家計調査等によ ると、年金生活を送る夫婦が実際に使っている生活費は、月額24~28万円程度です。 仮に、老後の生活費を月額35万円ではなく、月額25 万円とすれば、25年×12ヵ月×(35万円-25万円)=3000万円の 老後資金を抑えることができます。

老後資金を減らす方法には、生活費を抑える以外にも年金の給付が始まるまでは「働く」という方法もあります。老後を 支える収入の柱は「年金」ですが、今後の退職世代は、老齢厚生(退職共済)年金+老齢基礎年金の満額年金は65才 からの支給です。60才で定年退職した場合、65才までの間、収入がなくなり、蓄えを食いつぶすことになります。 将来的には、年金の支給開始が65才よりも後にずれる可能性もあります。現在は、昔と異なり60才でも元気です。また、 働き方も多用しています。必ずしも毎日働く必要はありません。働くことは生きがいにもつながります。

上記で見てきたとおり、生活設計は、一人ひとりの生活の仕方で資金は大きく異なってきます。単純に一般的な数値を基 に生活設計を考えてもあまり参考になりません。将来どんな老後を送りたいか、セカンドライフと老後資金の両面から考 えてみてくださいね。