妊娠・出産したときの保険の見直し方
結婚という大きなライフイベントで人生のパートナーを得たら、次の大きなライフイベントに子どもの誕生があります。
「そろそろ子どもがほしいな」という思いがあるのなら、早めに保険の見直しをしておきましょう。一般的に、妊娠したら女性は医療保険に入りにくくなるものです。万一加入できたとしてもそのときの出産に対する保障では保険がおりないというケースがほとんどですので、“妊活(妊娠するための活動や子作りに向けての行為全般を指す)”を意識した段階で保険の見直しをしておくことをおすすめします。
とはいえ、妊娠は授かり物です。保険の見直しができないまま妊娠してしまったという方もいるでしょう。
これから妊娠を考えている場合も、妊娠した場合も大切な保険の見直し方についてご案内します。
妊娠・出産で保険を見直す際にチェックしておくこと
妊娠すると、悪阻などの体調変化や体形の変化によって生活の中で不自由な思いをする方が多いと思います。しかし、出産後は泣き続ける新生児の世話でおもうように眠れず、さらに体力を消耗する日々が待っています。
出産後は赤ちゃんの世話に専念できるよう、妊娠する前から妊娠中の間に保険の見直しをすませておくようにしましょう。
<チェックポイント>
①医療保険の内容を確認
∟今入っている医療保険の内容を確認しましょう。通常の医療保険では、正常分娩は保障対象外ですが、帝王切開や早産など異常分娩での出産や重度の悪阻による入院などは保障対象になります。もし妊娠する前で医療保険未加入の場合は、妊娠・出産時のトラブルにも対応できるよう、これらの保障を備えておきましょう。
②子どもの教育資金について確認
∟かわいい我が子に関する資金なので、掛けようと思えばいくらでも掛けられるのが教育資金です。とはいえ、家計の中で使えるお金には限りがあるため、家族で話し合い、子どもの教育資金をどれくらい掛けるのか金額の上限を決めておきましょう。
金額を決める時、大切なのが将来設計を立てることです。希望する将来によってお金の使い方は変わりますので、妊娠中にパートナーと将来計画や教育資金についてしっかり話し合っておきましょう。
教育資金を準備する方法としては学資保険が有名ですが、貯蓄性のある終身保険を使うという方法もあります。いずれにしても、早めに準備して積立期間を長くすればその分利率が高くなるものですので、早めに加入しておきましょう。
妊娠・出産で備えておきたい保険とは
妊娠・出産で家族が一人増えると、教育資金の積み立てだけではなく、万一のことが起きたときに家族の生活を守る保障も必要になってきます。特に共働きの家庭の場合は、夫と妻それぞれの死亡保障が必要になってくるので注意しまよう。
<妊娠・出産で備えておきたい保険>
・万一のことが起きた時の死亡保障:生命保険(定期保険)
・働けなくなったときの生活を保障:収入保障保険、所得保障保険
・病気やケガの保障(医療保障):医療保険
・教育資金の形成として:学資保険、低解約返戻金型終身保険
※この記事は2018年7月時点の法律・情報にもとづき作成しているため、将来、法律・情報・税制等が変更される可能性があります。(2018年7月31日)
まとめ
妊娠・出産は人生の中でも大きなライフイベントであり、新しく生まれてくる家族のためにあらゆることをしてあげたいという気持ちが強くなることだと思います。
しかし、子どもが小さい間は比較的かかるお金が少なく、もっとも貯蓄しやすい時期といえます。この時期の早期教育などにお金を掛けすぎると後々の進学時に必要な教育資金が不足してしまう可能性があるので、まずは万が一のリスク対策と教育資金の準備で足場を固めることから始めましょう。
子どもが小さいときからしっかり対策しておけば、この先の大きな出費の波や万一のリスクに対応することができます。