就職したときの保険の見直し方

社会人になって自分でお金を稼ぐようになると、経済的にも親から自立することになります。

 

すでに1人暮らしを始めている人も、実家に暮らしている人も、自分の身は自分で守れるようにしましょう。

 

自立の第一歩は貯蓄による資産形成と、働けなくなったときなどのリスク対策をしておくことです。

 

未成年の頃から親が加入してくれていた定期預金や保険の契約を引き継いだり、内容を見直したりすることから始めましょう。

就職して保険を見直す際にチェックしておくこと

就職して初めての給料を受け取ったら、何に使おうかと夢がふくらみますよね。
とはいえ、何も考えずに初任給を使い切ってしまい、次の給料日まで親に生活費をもらうなんてことはないようにしたいものです。
自立を目指す新社会人のために、保険見直し時のチェックポイントを案内します。

 

<チェックポイント>
①親が加入してくれている保険や定期預金の内容を確認
∟小さい頃から親が掛けてくれている定期預金や保険、共済の内容を確認しましょう。
契約を継続する場合は、契約を自分名義にするなど、支払いを引き継ぐ方法も確認しておきましょう。

 

②先取り貯蓄を始める
∟給料をもらう前に必ずしておきたいのが、先取り貯蓄の準備です。銀行の自動積立預金や職場の財形制度を利用するなどして、給料日に口座から自動的に引き落としされるように設定しておけば、家賃やスマホ代など絶対支払わなければいけない固定費と同じ感覚で毎月自然に貯蓄することができます。経済的な自立のためには、まず貯蓄で資産形成を始めましょう。

就職したら備えておきたい保険とは

就職したら備えておきたい保険とは、自分が働けなくなった場合の生活保障になる保険です。
就職したてのときは収入が不安定で、貯蓄もまだ十分ではない時期です。

 

そんなときに万一働けなくなるとあらゆる支払いが滞る可能性があります。1人暮らしの場合は家賃や光熱費などのライフラインの支払いがありますし、実家暮らしの場合でもスマホ代や大学の奨学金、クレジットカードの支払いなど、さまざまな支払いがあるはずです。

 

クレジットカードの支払いを延滞し、信用情報機関に金融事故として記録されると今後住宅ローンを組めなくなる可能性があります。将来のためにも、働けないときでも支払いはできるように保険でリスク対策することが重要です。
また、先取り貯蓄の一環として、将来の資産形成につながる貯蓄型の保険に加入するという方法もあります。

 

<就職したら備えておきたい保険>
・働けなくなったときの生活保障:収入保障保険、所得保障保険
・病気やケガの保障(医療保障):医療保険

 

※この記事は2018年7月時点の法律・情報にもとづき作成しているため、将来、法律・情報・税制等が変更される可能性があります。(2018年7月31日)

まとめ

【就職で保険を見直すためのFPアドバイス】

まだ給料が低い新社会人の間は生活の基盤を固めることがもっとも大切ですので、大きな保障の保険は不要です。先取り貯蓄をして資産形成を始めること、そして最低限自分の生活を守れる保険を持つようにしましょう。
親が入ってくれた保険の内容がよくわからない、見直しがうまくできないという場合は、保険の専門家であるFP(ファイナンシャル・プランナー)に相談してみましょう。