学資保険の選び方

教育資金は、住宅資金や老後資金に匹敵する大きな資金です。

 

子どもの人数や教育方針によっても用意すべき教育資金は異なりますが、いずれにしても早めに準備することで将来の出費に備えることができます。

 

子どものために備える学資保険についてご案内します。

■学資保険の種類

学資保険は、大きく分けると貯蓄機能に特化した貯蓄型と、医療保障などを特約で付けて保障内容を強化した保障型に分けることができます。

 

<学資保険の種類>
貯蓄型……教育資金準備のみを目的とし、子どもの進学時期に合わせてまとまった学資金が受け取れる、シンプルな貯蓄追求型の学資保険です。
貯蓄性を重視する場合は、シンプルな貯蓄型の方が返戻率は高くなる傾向があります。

 

保障型……教育資金準備に合わせて、契約者の親が死亡したときの死亡保障(育英年金)や、医療保障を特約で付けることによって保障内容を充実させた学資保険です。一般的に、保障を充実させるとその部分に保険料がかかるため、返戻率は低くなるか、元本割れする可能性があります。

 

上記いずれの種類にも、保険料払込免除特則を付けることができます。この特則を付けると、契約者である親が亡くなった場合は以後の払い込みが免除されます。

■学資保険の必要性

子どもを持つ親にとって、教育資金の必要性は言うまでもありませんが、学資保険で教育資金を準備する必要性はどれほどあるのでしょうか。

 

学資保険は、加入してからしばらくの間は解約すると元本割れが生じるため、資金の流動性が低い金融商品です。ただし、長期間継続すれば支払った保険料以上の学資金を受け取れる商品が多く、教育資金を強制的に積み立てて、銀行の普通預金よりは高い利率で少しでも資金を増やすことができます。また支払った保険料は生命保険料控除の対象にもなるため、ちょっとした節税効果も期待できます。

 

「教育資金を貯めなければいけないのはわかっているけど、計画的に貯金するのが苦手」という人には、保険会社に資金を預け、節税しつつちょっとでも資金を増やせる学資保険は教育資金準備に最適な金融商品なのではないでしょうか。

 

 

※この記事は2018年7月時点の法律・情報にもとづき作成しているため、将来、法律・情報・税制等が変更される可能性があります。(2018年7月31日)

まとめ

■FPが教える!学資保険の賢い選び方

上述したとおり、医療保障や育英年金などの死亡保障を特約で付けるかどうかで、貯蓄機能が変わってくるのが学資保険です。
学資保険の返戻率を追求する場合は、これらの保障を付けると返戻率が下がるため注意しておきましょう。
また、返戻率を上げるために大切なのは保険期間(積立期間)です。子どもが生まれたらすぐにでも加入し、積立期間を長くすればより高い返戻率が期待できます。(中には、子どもの出生前に契約できる商品もあります)
教育資金をどれだけ貯めれば良いのか、保障額をどれくらいで設定すれば良いのかなど、教育資金計画の立て方に不安がある場合は、学資保険選びのプロであるファイナンシャル・プランナーに相談し、最適な計画を立てましょう。