資産運用したい
資産運用というと、十分な資金力がある人がするもの、ハイリスク・ハイリターンというイメージがあるかもしれません。しかし、資産運用とは今ある資産をうまく活かし、効率的に資産を増やしていくことです。
まとまった資金がなくても、毎月少額からでも、リスクをできるだけ抑えて資産を増やすことは可能です。
生命保険の機能を活かせば、毎月コツコツ保険料を支払っていく感覚で、万一の保障に備えながら同時に資産運用することができます。
■保険で資産運用ができるの?
保険というと万一の保障に備えるイメージがありますが、保険とは保険会社が保険契約者から集めた資金を運用し、利益を出す仕組みになっている、いわば資産運用商品です。
つまり保険に入るということは、保険料の支払いを通じて間接的に資産運用するということ。そのため一部の保険では一定期間を過ぎると払い込んだ保険料額より、受け取れる満期金や解約返戻金額が大きくなり、保障を持ちながら資産形成することができるのです。
また、支払った保険料は生命保険料控除の対象になるため、節税効果を見込むこともできます。
資産運用効果や節税効果などが魅力の生命保険ですが、本来の目的は万一の保障に備えることです。短期間で保険を解約すると元本割れする可能性があり、保障もそこで終わってしまいます。
保険は、「長期で保障を持つ中で資産運用もできる商品」と考えておきましょう。
■資産運用に適した保険商品
資産運用に適した保険はいくつかありますが、ここでは保障の目的別に適した資産運用型保険をご紹介します。
<資産運用に適した保険の種類>
生命保険(遺族保障)
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終身保険
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死ぬまで保障が続き、一定期間経過後は払い込んだ保険料額より解約返戻金額が大きくなる保険です。
最近では解約返戻金を一定期間抑えて保険料を割安にした「低解約返戻金型終身保険」が人気です。 |
外貨建て保険 | 保険料の支払いや受取を外貨でする保険で、円建て保険よりも高い利率を見込めますが、為替変動リスクがあります。
より積極的に資産運用したい人向けです。 |
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変額保険 | ほかの保険より高い利益を目指して運用される保険ですが、運用成果によって保険金額や年金額が変動します。(※死亡保険金額は最低保障が設定されていることが多い)
外貨建て保険と同様、積極的に資産運用したい人向けです。 |
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学資保険
(教育資金準備) |
子どもの教育資金を準備するための保険で、大学入学時などの進学時期にまとまった学資金が受け取れる保険です。保険料払込免除特則を付けると、契約者である親が死亡したときには以後の保険料払込が免除されます。 | |
個人年金保険
(老後資金準備) |
老後の生活資金を準備するための保険で、年金の受け取り方法などによりさまざまなタイプがあります。
積み立てる期間が長く、保険料が多いほど受け取れる年金額が大きくなります。 |
まとめ
上述したとおり、保険で資産運用をするのに適した商品は複数ありますが、いずれも長期間の加入で受取額を大きくすることができます。
逆に言えば、長期間持つ必要がない保障であれば、加入しても継続できず、うまく資産運用することもできません。
資産運用目当てで保険を選ぶ場合は、本当に長期間必要な保障なのか、資産運用で得た資金はいつ頃受け取りたいのか、保障の目的と受け取りたい時期を明らかにし、保障とタイミングのバランスが取れた保険を選びましょう。