女性保険はどう選ぶ?その3つのポイントとは?

女性には、女性特有の臓器に発症する病気や、どちらかというと女性の方がかかりやすい病気がけっこうあります。そんな病気への備えを厚くできるのが女性保険です。女性保険を選ぶ際のポイントをまとめてみました。

女性保険はどんな保険?

まず、女性保険とは、どのような保険なのかを見ておきましょう。女性保険は、医療保険に女性特有の病気やかかりやすい病気(女性疾病)の保障を手厚くする特約をつけた女性向けの医療保険です。ですから、女性特有の病気以外の病気やケガによる入院も保障します。ただ、医療保険であっても、女性疾病と女性特有のがんのみを保障対象とした医療保険や、がん保険に女性特有のがんの保障を手厚くした女性専用がん保険もあります。ここでは、女性向けの医療保険について見ていきます。

 

保障期間のタイプは、終身型と定期型(10年・15年)があります。終身型は、保険料の払い込みをいつまでするかで終身払いと有期払い(60歳・65歳・70歳・75歳など)があり、保険料はずっと変わりません。定期型は、満期になるたびに同じ保障期間で80歳・90歳までなどの高齢まで保障は更新できますが、更新するたびに保険料は上がっていきます。

女性保険の上乗せ保障の対象は女性疾病の他に、がん全般も対象にしている商品がほとんどです。さらに、3大疾病(がん・脳卒中・急性心筋梗塞)や、脳血管疾患、糖尿病を上乗せ保障の対象にしている商品も。

 

上乗せ保障は入院が中心ですが、女性疾病に関する手術、放射線治療も上乗せ保障する商品もあります。また、上乗せ保障は、入院1日あたりいくらの商品が多いですが、入院すると一時金を支払う商品もあります。

 

他に、生存給付金や健康祝い金などのボーナスつきの商品や、自然分娩でも給付金が支払われる商品など、ユニークな商品も登場しています。

女性保険のメリットとデメリットは?

女性保険のメリットは、何といっても、女性疾病とがんによる入院が手厚いことです。ただ、保障対象となる女性疾病は商品ごとに異なります。各社で女性疾病の定義が違うからです。

 

一方、デメリットは、上乗せ保障がある分、通常の医療保険より保険料が高くなることです。また、がんの上乗せ保障があるものの、ベースは医療保険なので、入院が支払い条件になることが多く、通院のみで治療が行われる場合は給付金が支払われないこともデメリットといえます。

 

 

※この記事は2018年10月時点の法律・情報にもとづき作成しているため、将来、法律・情報・税制等が変更される可能性があります。

まとめ

女性保険の概要とメリット・デメリットを知ったところで、どう選べばいいか、ポイントを3つあげてみます。

ポイント1 保障期間のタイプは終身型がおススメ

定期型は更新ごとに保険料が上がっていくので、途中で続けられなくなる可能性があります。女性疾病を含めた病気、そして、ケガによる入院保障は一生涯必要なので、最初から終身型を選ぶのが無難です。保険料は60歳か65歳には払い終えるようにしましょう。女性は長生きの傾向があるので、終身払いにすると高齢期の保険料負担が重くなるかもしれないからです。

ポイント2 保障内容・給付金の支払い方はどんなタイプがいいか検討する

メリットのところで触れたように、保障対象の女性疾病は商品ごとに異なります。加入候補商品をいくつかピックアップし、対象の女性疾病を比較してみましょう。また、女性疾病とがん以外を保障する商品もあり、各種特約をつけられる商品もありますが、どこまで保障されれば納得できるかを考えて。そして、給付金の支払い方は、入院給付金の上乗せ、一時金のどちらがいいかも考えましょう。

保障範囲は広ければいいというものではありません。保険料が高くなるからです。やはり、保険料とのバランスで保障内容・給付金の支払い方を決めましょう。

ポイント3 保険料は少しでも戻りがあった方がいいかを考える

女性は掛け捨てを嫌う傾向が強いようです。このため、生存給付金や健康祝い金機能をつけた商品も登場しています。完全掛け捨てはイヤだという人は、保険料は高くなりますが、こういったタイプを選んでもいいでしょう。

女性保険に限らず、医療保険は、妊娠中や出産直後は加入が制限されることがあります。ですから、女性保険に加入するなら妊娠する前に契約をしましょう。