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【2020年教育改革】子どもの習い事、教育費はどうなる?改革の内容と家庭に与える影響とは(9)

子育て世帯に話題の「2020年教育改革」の実施が近づいていますね。

 

「2020年教育改革」により、小学校では英語教育が始まり、大学入試ではセンター試験が廃止されるなど、子どもの学習環境は大きく変わることになります。

子育て世帯としては、改革の内容に加えて、習い事や教育費がどうなるのか気になりますよね。

 

そこで当記事では、2020年教育改革の内容とあわせて、習い事や教育費など、家庭に与える影響についてご案内していきます。

 

子育て世帯の方もこれから子どもが生まれる方も、ぜひ参考にしてください。

 

■2020年教育改革とは

2020年教育改革とは、文部科学省が以前より取り組んでいる教育改革であり、「高大接続改革」の一環です。

 

【教育改革(高大接続改革)のおもな内容と実施スケジュール】

教育改革(高大接続改革)のおもな内容と実施スケジュール

 

上記表のとおり、高大接続改革の取り組みはすでに始まっています。

2020年度が注目されているのは、改革の目玉である教育課程の見直し(学習指導要領改訂)と大学入試の変更が2020年度に行われるからです

そう、2020年度はまさに教育改革元年なのです。

 

出典:「高大接続改革」(文部科学省)

「高大接続改革の進捗状況」(文部科学省)

 

 

■教育改革の目的

教育改革の目的

そもそも、なぜ教育改革が行われるのでしょうか。

それは、昔と今とでは求められる能力が変わってきているからです。

文部科学省では、今の子どもがこれから変化の激しい社会を生きていくためには、「学力の3要素」を育むことが必要と考えています。

<学力の3要素>

  1. 知識・技能
  2. ①を基にした思考力・判断力・表現力
  3. 主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度

AIの登場により、将来的には今ある職業のうち何割かは機械に変わる可能性があると言われています。

その一方で、YouTuber(ユーチューバー)など、ひと昔前にはなかった新しい職業が続々と誕生し、フリーランスや副業など、働き方の多様化も進んでいます。

今の子どもたちが大人になるころ、職業も働き方もどうなっているかわかりません。

 

社会の目まぐるしい変化にうまく適応していくためには、学校教育で得た知識や技能を活かし、「自分は社会で何をするのか、何ができるのか」まで考え、判断し、表現する力と、主体的に学ぶ姿勢が必要になるのです。

 

つまり、今まで重視されていた「理解力・暗記力」から、「思考力、判断力、表現力」重視の学校教育・大学入試に転換し社会で生き抜く力(=学力の3要素)を育てることが、教育改革の目的なのです。

 

出典:「高大接続改革」(文部科学省)

 

 

■2020年教育の改革で大きく変わること①小学校の教育課程

小学生 教育

2020年教育改革では、小学校の教育課程(学習指導要領)が変わります。

おもな変更点は以下の3つです。

  1. 外国語教育の充実
    ∟「外国語活動」が小学3、4年生からの必修科目となる(今までは5、6年生からの開始だった)
    ∟小学5・6年生での「英語」が教科になる
  2. プログラミング教育の実施
    「プログラミング教育」が新たに必修科目となる
  3. 道徳教育の充実
    「特別の教科 道徳」が教科になる(今までの道徳教育は教科外活動扱いだった)

新しい学習指導要領では、英語や道徳が教科として新設され、プログラミング教育が必修科目になります。

英語やプログラミング教育は中学校や高校でも学びますが、その基礎を小学生の間にしっかりと養うことが求められているということですね。

また、科目として新設される道徳は、中学校でも教科として新設される予定です。

各家庭では、学校と連携した新しい道徳教育の実践、英語やプログラミング授業を補完するための家庭学習機会が増えていくことが予想されます。

 

出典:

(2019年現在の学習指導要領)「学習指導要領 「生きる力」」(文部科学省)

(2020年度からの新しい学習指導要領)「学習指導要領」(文部科学省)

(プログラミング教育)「教育の情報化の推進―小学校プログラミング教育の手引きー」(文部科学省)

 

 

■2020年教育の改革で大きく変わること②大学入試

勉強 英語

2020年教育改革では、大学入試が変わります。

おもな変更点は以下の3つです。

 

  1. センター試験の廃止
    ∟現行のセンター試験は2019年度(2020年1月)の実施を最後に廃止される
  2. 大学入学共通テストの導入
    ∟「国語」「数学」で記述式問題を導入
    ∟「英語」が4技能評価になり(今までは2技能評価)、民間団体などが実施する資格・検定試験を活用
  3. 個別入学者選抜方式の変更
    ∟各大学の一般入試、AO入試、推薦入試の内容を改善。
    一般入試→一般選抜、AO入試→総合選抜、推薦入試→学校推薦型選抜として区分を見直し。
    学力の3要素を多面的・総合的に評価できる選抜内容に変更し、各大学の募集要項などで明確化する

今までのセンター試験は、知識の理解を確認する問題が重視されていました。

しかし、新しい大学入試では、先述した「学びの3要素」を多面的・総合的に評価する問題が重視されます

思考力・判断力・表現力を活用して説く問題が多くなるということですね。

特に英語は、聞き取りや読み取りに加え、話したり、書いたりの技能評価も必要になります。家庭学習においても、英語の単語や文法の理解にとどまらず、「英語を使って何ができるか」という、より実践的な英語教育や英語の体験が必要になってくるでしょう。

 

出典:「大学入学共通テスト実施方針」(文部科学省)

「平成33年度(2021年度)大学入学者選抜実施要項の見直しに係る予告」(文部科学省)

 

 

■習い事や教育費はどうなるのか

クエスチョンマーク

2020年教育改革により、これからの子どもたちの習い事や教育費はどうなるのでしょうか。

今回の教育改革で注目されている習い事は英語とプログラミング教育です

また、大学入試前には短期留学などをして、英会話をより実践的に学ぶ子どもが増えることが予想されます。

 

家庭によっては習い事や留学費用が増え、予想外に教育費が上がってしまう可能性がありますね。

ただ、今回教育費の準備とあわせて重要になってくることが、「子どもにさまざまな体験をさせる時間」を作ることです。

教育改革の肝は、「どんな能力を持ち、その能力で何をするのか。何ができるのか」を子どもに考えさせる力をつけることですよね。

 

考える力や主体的に行動する力、判断する力は、習い事だけでなく、日常のさまざまな体験を通じて得られるものです。

親子で簡単なスポーツをしたり、ボランティアをしたり、いつもと違う場所に出かけたり、質のある時間によって得られた体験は、新しい道徳教育を理解する土台にもなるでしょう。

 

そのため、子どもにどのような体験をさせるのか、体験の時間をどう作っていくのかなどによって、教育費は大きく変わってきます

 

教育改革では英語やプログラミング教育に注目があたりがちですが、新しく教科となった道徳の土台を作るためには、各家庭の関わり方も重要です。

 

教育費を考えるときは、どのような体験を通じて子どもの力を育てるのかも、あわせて考えるようにしましょう。

 

 

■2020年 教育改革のまとめ

2020年教育改革によって、小学校の学習内容や大学入試が大きく変わります。

この改革によって英語やプログラミングの習い事、留学が注目されていますが、

大切なのは「何を学ぶか」ではなく「学んだ内容で何をするのか」です

留学などで教育費がアップする可能性はありますが、子どもとのかかわり方を工夫すれば、お金をかけずに質のある学びを与えることもできるのではないでしょうか。

 

この機会に、各家庭で子どもとのかかわり方や教育について考え、そのうえで教育費の準備をしてくださいね。

 

※この記事は2019年11月時点の法律・情報にもとづき作成しているため、将来、法律・情報・税制等が変更される可能性があります。

 

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