教育・子育て
【七五三の初穂料】相場や準備物はこれ!写真や食事会も忘れずに

七五三のお参りが近づくと、どんな準備がいるのかな?と疑問に思いますよね。とくに初穂料などには馴染みがなく、どのくらいの金額を、どんな風に用意すればいいのかよくわかりません。
地域によって違いがあるとはいえ、一般的な相場や注意点は知っておきたいものです。
- 神社に渡す初穂料(はつほりょう)はいくらぐらいが相場なの?
- のし袋はどんな種類を選んだらいい?表書きは?
- 写真は七五三の当日に撮るもの?
- 七五三の準備は何をすればいいの?
そんな悩みについて、ていねいに解説します。しっかり準備して、お子さんにとっても思い出に残る1日にしましょう。
■七五三の初穂料はいくら?
七五三では、神社に祈祷料として「初穂料」を納めます。神社によっては「玉串料(たまぐしりょう)」と呼ぶこともあります。
一般的には5,000円~1万円が相場です。
もしきょうだいが同時に行う場合は、単純に2倍(3人なら3倍)の金額を包みます。ただしきょうだい割引が用意されている場合もあるので、祈祷をする予定の神社に確認してみてもいいかもしれません。
大きな神社ではホームページに金額が書かれていることもありますし、載っていなくても、祈祷の予約時に確認することができます。
■初穂料の包み方 表書きや渡すときのマナー
初穂料はのし袋に包んで渡します。
お祝い事なので、紅白の蝶結びタイプを用意しましょう。
「御初穂料」は「初穂料」でもいいです。「玉串料」と呼ぶ神社の場合は、「御玉串料」もしくは「玉串料」と書きましょう。
名前は基本的にフルネームですが、きょうだいがいる場合、下のお子さんは名前だけで大丈夫です。
のし袋の裏には、初穂料の金額と住所を記入します。
中袋がついているのし袋でしたら、中袋の表に金額を、裏に住所と名前を書きましょう。
初穂料は結婚式やお葬式と同様に、ふくさに入れて持ち歩くのがマナーです。受け付けの際、ふくさから初穂料を出して渡しましょう。お祝いごとなので、できれば新札で用意しておきたいですね。
■七五三をする年齢や時期
男の子は5歳、女の子は3歳と7歳で七五三のお祝いをしますが、男の子でも3歳に行うことがあります。5歳とはまた違った3歳ならではのかわいい着物姿は、今しか残せませんよね。機会があれば男の子も女の子も、3歳でお祝いすることをオススメします。
お祝い事の行事では、今でも「数え年(生まれた年を一歳として計算する)」を使うことがあります。決まりはないので、満年齢でも数え年でも、どちらで行っても大丈夫です。
2歳~3歳にお祝いするとなると、トイレトレーニングの真っ最中ということもあるでしょう。着物を汚したくないという理由で、1年後にする家庭もあります。逆にトイトレをはじめる前、おむつの時期に済ませたい!という考え方もありますね。
また一度に行事を済ませるために、「上の子は満年齢・下の子は数え年」で同時に行う家庭も意外と多いです。
子供の成長を祝うための行事なので、数えや満年齢にこだわらず、家族みんなが落ち着いて楽しめる時期を意識するといいでしょう。
11月15日が七五三の日でしたが、今では11月中の土日、もしくは10月~12月に行う人も多いです。
人気の神社は込み合うので、早めに予約することが大切です!とくにコロナ禍では、これまで複数家族をまとめて祈祷していた神社でも、一組ごとにしか祈祷できないところもあります。いい日取りだと予約がすぐに埋まるので、早めに押さえておきましょう。
■当日は食事会の準備も忘れずに!
当日のメインは神社での祈祷ですが、その日に食事(会食)をする場合が多いです。孫の晴れ姿を見せたいと、両家の祖父母を誘うことも多いでしょう。
神社の近くのレストランには、七五三用の「お祝い膳」メニューがあるところもあります。11月の吉日(大安など六曜のいい日)や土日は込み合うので、祈祷と同じく早めの予約が大事です!
子供は着物のまま食べるのが難しいので、着替えを用意しておきましょう。慣れない着物で頑張ったあとなので、いつもの服で気兼ねなく食べさせてあげたいですよね。
ちなみに祖父母から七五三のお祝いを受け取った場合、一般的にお返しは不要ですが、当日に来てもらうならこの食事会が「お返し」となります。招待した全員分の食事代を支払うため、余裕をもって用意しておきましょう。
■写真は七五三の当日に撮るもの?前撮りや出張サービスもあり
大事な思い出になる七五三。その晴れ姿を写真に残すために、写真スタジオを利用することが多いですよね。
もし着物をレンタルするのなら、写真スタジオでセット料金になるプランもあるのでお得です。ただし、七五三の当日に撮影するとなると、食事会も合わせてほぼ1日かかります。5歳や7歳なら頑張れても、3歳のお祝いだとぐずってしまうかもしれません。
オススメなのは前撮りしておくことです。
七五三と別の日に撮っておくと、七五三の当日は余裕を持ったスケジュールで動けます。
さらにもう一つメリットが。
慣れない着物や草履では、思うように歩いてくれないことがあります。静かな神社で子供がぐずってしまうこともよくあるのです。もし前撮りを済ませておけば、着物と草履に慣らしておけるので、その点でも前撮りはオススメです。写真スタジオによっては前撮り+当日の着物レンタルプランもあるので、事前に確認しておきましょう。
どうしても当日に撮影したいという場合は、写真の出張サービスという方法があります。カメラマンが神社に(もしくは家を出てからの道中もずっと)同行してくれて、当日の様子を写真に撮ってくれるサービスです。エリアによっては出張費がかかりますが、神社も撮影できますし、子供も自然な表情で写ってくれるので、七五三に限らず子供のお祝い行事で人気のサービスです。一度近くで探してみてはいかがでしょうか。
【七五三】当日までの準備リスト
ここで、七五三にむけて準備することをまとめてみます。順番はこのとおりではないので、ご家庭に合わせて準備を進めてください。
神社へ祈祷の予約
日取りを決めたら、神社に予約を入れます。このとき、初穂料の金額を聞いてみてもいいですね。大きな神社だと独自の流れがあるので、初穂料を渡すタイミングなど気になることを確認しておきましょう。
食事会や写真撮影の予約
一緒に参拝する人数や、写真撮影の方法が決まり次第、レストラン(ホテル)や写真撮影の予約も済ませてしまいましょう。写真スタジオで着物をレンタルするなら、一緒に予約をするかも決めてしまいます。
当日の着物、親の服装の準備
もしお宮参りで購入した産着があって、3歳のお祝いにそちらを着る場合、七五三用に仕立て直す必要があります。自分でできないこともないですが、洋裁とは勝手が異なります。呉服店などのプロにお願いする方がいいでしょう。
着物を持っている場合でも、小物は新しく用意しなければいけません。女の子なら被布(ひふ)、男の子なら羽織などが必要ですし、草履や肌着など、着物に合わせる小物は意外に多いものです。
写真スタジオや貸衣装屋さんに、小物だけレンタルできるか確認しておきましょう。もし購入するなら、仕立て直しを依頼する呉服屋さんに、着物と合わせてコーディネートしてもらうのがいいかもしれません。今はインターネットでも、お手頃な小物が購入できます。
また子供の着物ばかり考えていて、意外に忘れやすいのが親の服装です。両親ともにフォーマルな服装を用意しましょう。もしママも着物を着るのなら、子供と同じように事前の準備、着付けの予約が必要です。
初穂料の準備
できれば新札で用意したい初穂料は、早めに準備しておきましょう。ふくさやのし袋も用意し、当日慌てることのないようにしたいですね。
雨が降りそうなら対策グッズ
もし七五三の当日に雨が降ってしまっても、では日をあらためて…というのは難しいです。大きな神社だと予約が埋まっていますし、着物レンタルや食事会のキャンセル料がかかることもあるからです。
雨が降りそうなら、雨の対策グッズを用意しましょう。
着物を汚さないために大きめのレインコートや長靴は必須です。また袖や裾が濡れないように使えるのが洗濯ばさみ。大きめのクリップでもいいのですが、お手洗いに行くときにも使えるので、いくつかバッグに入れておきましょう。
タオルや濡れ物を入れる袋もあると安心ですね。
ただし台風や大雨の場合は、日程変更を考えましょう。11月以降は気温も下がりますし、慣れない着物で体調を崩す可能性もあります。
台風などはあらかじめ進路も予測されるので、早めに日程変更すればキャンセル料がかからないこともあります。天気予報はこまめにチェックしましょう。
快適に1日を過ごせるグッズ
楽しく1日を過ごしたいですが、慣れない着物では子供がぐずってしまうこともあります。3歳のお祝いのときには、お気に入りのおもちゃや小さな絵本などがあるといいでしょう。5歳や7歳でも、いつもと違う雰囲気に緊張してしまうかもしれません。祈祷を待っている時間に、静かに遊べるおもちゃやノートがあると安心ですね。
食事会用に着替えは必須といいましたが、普段用の靴も忘れないようにしましょう。歩くときは靴にして、祈祷や写真撮影の時だけ草履に履き替える方法もあります。
形式にこだわらず、お子さんが快適に過ごせるように準備をしてあげてくださいね。
■七五三についてまとめ
七五三について、初穂料の相場や当日の準備などについてまとめてきました。
- 初穂料の相場は1人5,000円~1万円。神社に直接確認するのもあり
- 数えや満年齢にこだわらず、家庭ごとにいい時期を選んでOK
- 着物や写真撮影の予約も、早めの準備が大事
雨の日対策も含めて、事前の準備は入念に済ませましょう。
とはいえ、少しのトラブルがあっても、それが逆にいい思い出にも残るものです。大事なのはお子さんの成長を祝う気持ちなので、気負わず家族みんなが穏やかに過ごし、楽しい1日になりますように。
※この記事は2020年10月時点の法律・情報にもとづき作成しているため、将来、法律・情報・税制等が変更される可能性があります。
執筆者
ニッセンライフ編集部
ニッセンライフの編集部に所属する、働く双子ママ。
「遊びたい盛り、食べたい盛り、論破したい盛り」の双子を育てながら、
子育て世代の心が軽くなるような情報を発信しています。