教育・子育て
キャッシュレスdeお年玉!?その方法とメリット、相場を総ざらい

徐々に浸透していたキャッシュレスの流れが、コロナ禍によって加速しています。そんな中、意外なものにもキャッシュレスの導入が進んでいます。
それはなんと、お年玉!
年始のお年玉を、ポチ袋に入れた現金ではなく、キャッシュレスで贈るというのです。
「え!なんだか無機質」
「ありがたみが感じられない!」
なんていう声も聞こえてきそうですが、徐々にシェアを伸ばしているのも事実。
お年玉をキャッシュレスで贈るってどういうこと?から解説し、そのメリットや大事な考え方をまとめてみたいと思います。
お年玉の相場も載せているので、これを読めばすぐに準備がはじめられますよ。
これを機に、あなたもキャッシュレスデビューをしてみませんか?
■キャッシュレスでお年玉を贈る方法
お年玉をキャッシュレスで贈る方法はいくつかありますが、贈る子供によっても変わります。
それぞれみていきましょう。
スマホを持っている子供にはコード決済(スマホ・QRコード)
まずは最近増えてきた「コード決済」です。
普段のお買い物でも使っている方は多いのではないでしょうか。
PayPayやLINE Payなどいろいろなアプリがあり、キャッシュレス還元キャンペーンなどで急速に広まりましたね。このコード決済では個人間でもお金のやりとりができるため、立て替えて支払ってくれた人にお金を返すときなど、とても便利です。もちろん手数料はかかりません。
コード決済の個人間送金機能を使って、お年玉を贈ることができます。ただし、サービスによっては使える年齢が限定される場合もあるので、事前に確認が必要です。
なんだか味気ない印象を持つかもしれませんが、デジタルネイティブ世代の子供にとっては、意外とそんなことはありません。メリットの項目でくわしく説明しますが、お金のありがたみを感じながらお金の教育もできるのです。
プリペイドカード
どうしても「もの」を手渡したい!という場合、プリペイドカードはいかがでしょうか。お年玉として渡す金額をあらかじめチャージしておき、それをポチ袋に入れてもいいですね。
スマホを持っていない子供、スマホがあってもコード決済機能がついていない子供に渡しやすい方法です。
交通系ICカード
普段からバスや電車に乗る子供なら、交通系のICカードを持っているかもしれません。交通系ICカードもプリペイドカードの一種で、こちらにチャージするという方法もあります。
親のクレジットカードでチャージできるタイプも一部あるようですが、子供用のICカードにはオートチャージ機能がついていないため、駅などでチャージするのが一般的です。
「冬休みなど定期券を使わない期間にカードを預かり、親があらかじめチャージしておく」「一緒にチャージできる場所に行き、その場でチャージしてあげる」という方法になるため、ほかの方法に比べると少し手間がかかるかもしれません。
■キャッシュレスお年玉のメリット
キャッシュレスでお年玉を贈ることのメリット。それは「子供にお金の教育ができること」「親が履歴を確認できること」という2点です。
ここまで読んできても「どうしてもキャッシュレスに抵抗がある!」と思うのは、その手軽さこそが「味気ない」「ありがたみが感じられない」と感じるからではないでしょうか。
たしかに現金でのやりとりに慣れている世代、あるいは子供時代に現金でお小遣いをもらっていた世代にとっては、キャッシュレスでお年玉をあげることにいいイメージが持てないかもしれません。
しかしこれからのキャッシュレス時代を生きる子供たちも、感じ方が一緒とは限りません。
一見手軽で味気なく感じるコード決済でも、支出すれば履歴が残ります。コード決済ならいつ誰からいくらもらえたという履歴も残るので、実は子供がお金のことを学ぶのにとても適した方法なのです。
また現金でよく起こる「何に使ったかわからない!」がないのもポイント。
危ないことをしていないかな?とつい心配してしまうのが親心ですが、親もその履歴を確認できるので安心ですよね。
日々のお小遣いは現金で渡し、お年玉だけキャッシュレスの練習をするという方法もありますよ。
これからどんどんキャッシュレス決済は普及すると思われるので、本当に「お金の大切さ」を教えたいのなら、早くから「キャッシュレスでのお金の大切さ」を教えることが重要になります。
■キャッシュレスお年玉でお金の教育、具体的にはどうやる?
キャッシュレスの方法によって、具体的な金育方法は変わります。
コードレス決済
たとえばスマホを持っている子供に、コード決済でお年玉を贈る場合。
操作方法を教えながら、その使い道やお金の管理も一緒に考えてみましょう。
毎月のお小遣いを渡すときには、なかなか使い道を話す時間がとれないかもしれません。
お正月で時間があるときだからこそ、一緒にお金について考えるチャンスなのです。
これまで現金でお小遣いをあげてきたなら、そのお金をキャッシュレスサービスに入金(チャージ)する練習をしてみてもいいですね。
今後その履歴は親も確認するなど、ルールを決めてしまうことが重要です。
さらに、必ず後払い機能がついていないことを確認しましょう。前払い方式に限定し、オートチャージなど自動的にチャージされる設定は解除することで、使い過ぎを防ぐことができます。つまり上限の範囲内でやりくりする力が身に付くのです。
プリペイドカード
小学生なら、コード決済ではなくプリペイドカードや交通系のICカードからはじめる方が無難でしょう。チャージされたカードを渡すだけではなく、手持ちの現金をチャージする方法も教えてみるといいかもしれません。
プリペイドカードの場合、残額を確認する方法はカードによって異なります。レシートでしか確認できない場合や、レシートのQRコードを読み取ってネット上で確認するなど、さまざまです。
交通系のICカードなら駅の券売機で履歴照会できます。ICカードが使えるお店でも残高の確認はできますが、券売機の方が履歴を印刷できるためオススメです。
まずは親が履歴の照会方法を把握しておき、子供と一緒に確認することが大切です。
ある程度の年齢になるまでは、親も一緒に操作・確認するなど、こちらもしっかりとルール決めをしましょう。
■そもそもお年玉の相場は?
ちなみにお年玉の相場はいくらぐらいなのでしょうか。現金でもキャッシュレスでも、一般的には子供の年齢によって相場が変わります。
未就学児(小学校入学前) | 1,000円以下 |
---|---|
小学生 | 1,000円(低学年)~5,000円(高学年) |
中学生 | 5,000円程度 |
高校生 | 5,000円~1万円 |
大学生 | 5,000円~1万円ただし20歳まで、アルバイトをするまで、など家庭によりさまざま。 |
あくまでも一般的な相場です。
親戚同士でやりとりをするなら、同じ金額でそろえることも多いでしょう。
何歳までお年玉をあげるのかも家庭によります。20歳まで、大学を卒業するまで、就職するまで…などなど。
いつまで・いくら渡すのかは悩むところですが、家庭や親族でルールを決めることで、不公平を感じることを避けられます。
■まとめ
キャッシュレスでお年玉を贈る方法やメリット、相場をお伝えしました。
- キャッシュレスお年玉の方法にはコード決済やプリペイドカードなどがある
- キャッシュレスは一見味気なく感じるが、時代に合わせたお金の教育ができる
- 親が履歴を管理するなど、しっかりルールを決めてからはじめる
最初は抵抗があった方も、興味を持てたのではないでしょうか。
子供の成長、そして時代の流れに合わせて、子供のためにお年玉を渡したいですね。
早くからキャッシュレスに慣れておけば、大人になってからキャッシュレスでのお金の失敗をしなくて済むかもしれません。
FPナビのでは、ほかにも子育て世代に役立つ情報を発信しています。
子供のこと、お金のこと、教育のこと…さまざまなジャンルでまとめているので、ぜひ興味のある記事を読んでみてくださいね。
※この記事は2020年11月時点の法律・情報にもとづき作成しているため、将来、法律・情報・税制等が変更される可能性があります。
執筆者
ニッセンライフ編集部
ニッセンライフの編集部に所属する、働く双子ママ。
「遊びたい盛り、食べたい盛り、論破したい盛り」の双子を育てながら、
子育て世代の心が軽くなるような情報を発信しています。