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育休明けが不安なあなたへ【夫婦で読みたい】不安ごとの対策法

育休明けが不安なあなたへ【夫婦で読みたい】不安ごとの対策法

いつの間にか職場復帰の日が近づくと、いろんな思いがこみあげますよね。とくに初めての出産、育児休業を取った方にとっては、育休明けの職場復帰はかなり緊張するかもしれません。

でも大丈夫。これまで育休をとった先輩ママは、みんな同じ思いを抱えながら乗り越えました。
「育児と仕事、本当に両立できるのかな…」
「時短勤務だと手取りが減るけど、生活できるの?」


などの悩みは絶えませんが、スムーズに職場復帰する方法、時短でも手取り額を増やす方法などをまとめてみました。ぜひ気になる目次から読んでみてくださいね。

■育休明け、満足に仕事ができるか不安


ブランクがあると、復帰前と同じように仕事ができるか不安に思いますよね。そんなときは、今の会社の状況から確認することがオススメです。

上司に面談する時間を作ってもらう

まずは復帰前に、上司に面談する時間をとってもらいましょう。
一般的に復帰前と同じ部署に配置されることが多いですが、念のため部署やメンバーの確認をしておくと安心です。

会社の資料やHPをチェックする

持ち帰れる資料(パンフレットなど)があれば、イメージがつきやすいですね。詳細な業務内容は復帰後に教えてもらえば大丈夫なので、まずは復帰前のことを思い出しながら、変わった点を確認しましょう。会社のHPをチェックするのも1つです。

ただし必要以上に不安に思うことはありません。育休明けだからこその視点が強みになることもあります。

■迷惑をかけている?職場の人間関係が不安


育児休業制度自体はどんどん普及して一般的になっていますが、いざ自分が取得したときは、職場の人にどう思われているのか不安になるかもしれません。
少しでも不安を軽減できるように、いくつか対策をご紹介します。

復帰前に挨拶に行く

復帰日に初めて会社に行くのではなく、数日前に挨拶にいく人が多いです。子供を一緒に連れていくと、みんな笑顔で出迎えてくれやすいですよ。

復帰当日にお菓子を配って回る

今日から復帰します、よろしくお願いします。という気持ちを込めて、部内やチームメンバーにお菓子を配って回ることも多いです。もちろん何もなくても快く出迎えてくれる人が多いですが、こうした気持ちを示すことで、受け入れてもらいやすくなります。

不安な気持ちは隠さず相談

復帰前に上司に面談してもらうなら、「できること・できないこと」をすり合わせることが大切です。

  • ・時短勤務をするなら勤務時間
  • ・残業や休日出勤、出張などについて、対応が難しいこと

などは最初にまとめて伝えましょう。

また保育園のことも、できるだけ共有しておくのがオススメです。
そのためには、面談の前に保育園から情報をもらっておくことが大事!
保育可能時間、慣らし保育の有無、平日で休みが必要な時など、できるだけ事前に教えてもらいましょう。昨年の年間行事表などをもらえるなら参考になりますよ。

※保育園入園後の数日~1か月程度、午前帰りなどで慣らしていく期間のことです。いざ預けて復職したのに、いきなり早退が続く…なんてことがないよう、しっかり保育園に確認する必要があります。

最初は不安かもしれませんが、乗り越えることで後輩ママの道ができます!先輩や同僚に助けてもらったなら、申し訳なく思うのではなくいつか後輩を助ける立場になりましょう。

■まだ新米ママなのに…育児・家事と仕事の両立が不安


育児もまだまだ新米なのに、いきなり仕事と両立できるのか不安に感じる方も多いです。ここは制度と家族間の協力がポイントとなります。

時短制度や在宅制度を確認する

企業は、短時間勤務制度 (3歳未満の子供を養育する労働者の1日の所定労働時間を原則として6時間とする制度)を設けています。要件を満たせば労働時間を短縮できるため、より育児と両立しやすくなります。

在宅勤務を導入する会社も増えてきました。育休に入る前とは制度が変わっている場合もあるので、確認してみましょう。

看護休暇や有給休暇制度を確認する

子供の熱などで休まなければいけないことはよくあります。

2021年から看護休暇が時間単位でとれるようになりましたが、会社によって運用は異なります。制度はあっても無給の場合もあるため、有給休暇を優先するのかも含めて、会社に確認しておきましょう。(ママだけでなく、パパの会社の制度も同時に確認することがポイントです!)

サポートサービスを確認する

病児保育、病後児保育、ファミサポ、家事代行サービスなどをできるだけたくさん調べておきましょう。利用するのにお金はかかりますが、いざというとき、頼れる機関があると安心です。事前に登録できるところなら、当日はスムーズに利用できます。時間のある育休期間に登録をすませておくといいでしょう。


パパとの役割分担を明確に

夫婦での協力は必須です。育休明けは育児も家事もできるだけ分担したいですね。復帰したら分担しよう…ではなく、家事だけでも今日から徐々に実践しましょう。

保育園の送迎、平日の行事対応、急な呼び出し(保育園での発熱など)、病欠の分担もしておく必要があります。病欠や急な呼び出しには、看護休暇の充実しているほうが対応すると、世帯の収入のためにも良さそうです。

■時短だと手取り額が下がって不安


育休から復帰すると、時短勤務を選択する方が多いです。その場合はフルタイムに比べてお給料が減るため、家計への影響が心配ですね。
そこで利用したい制度についてご紹介します。

育児休業等終了時報酬月額変更届

社会保険料の負担を軽くするために、提出する書類です。
給与から控除される社会保険料が減るため、少しでも手取り額をあげたい場合は手続きするのがオススメです。

ただしこの申請では標準報酬月額を下げるため、標準報酬月額をもとに計算する傷病手当金などは、これに連動して下がります。そのことは念頭に置いておきましょう。

この制度は「本人の申し出による」とされるため、会社から教えてもらえない場合もありますし、案内があっても断ることができます。手取り額が増えるのでお得な制度ではありますが、「傷病手当金が下がるのはいや!」などの場合は申請しなくていいということです。

「知らずに申請しない」のと、「知っていて申請しないと決める」のでは大きく違うので、しっかり頭に入れておきましょう。

養育期間標準報酬月額特例申出書

「育児休業等終了時報酬月額変更届」を提出すると、標準報酬月額が下がるとわかりました。でもこのままだと、将来受け取る年金額に影響してしまいます。年金受給額も、標準報酬月額を基準として算出するからです。

しかし「養育期間標準報酬月額特例申出書」を提出しておけば、フルタイムで働いていたときの金額で年金額を計算してもらえます。必ずセットで申請しましょう。

「育児休業等終了時報酬月額変更届」や「養育期間標準報酬月額特例申出書」には、被保険期間や子供の年齢など、一定の条件があります。
申請の際は日本年金機構のホームページで確認しておきましょう。


それでも家計のやりくりに不安がある場合は、FP(ファイナンシャル・プランナー)に家計相談をするのも1つです。

無料で相談を受け付けているFPもたくさんいるので、育休復帰前、住宅購入時、子供の教育費が負担になったとき…など、ライフステージごとに相談するのもオススメですよ。

■まとめ:育休明けが不安なあなたへ

育休からの復帰に向けて、できることをお伝えしました。

  
        
  • ● 事前に上司に面談してもらい、業務内容・保育園情報・勤務時間などを共有する
  •     
  • ● 夫婦の会社の看護休暇や有給休暇制度を確認。それをもとに復帰後の役割分担をする
  •     
  • ● 育児休業等終了時報酬月額変更届:自分は対象か確認し、提出するかを決めておく
  •   

一番避けたいのは、仕事も育児も一人で頑張りすぎて、いっぱいいっぱいになることです。たしかに育休明けは不安ですが、子供も保育園という新しい環境でがんばることになりますよね。

まだ自分の気持ちをうまく伝えられない年齢の子供から、保育園で何をしてどんな気持ちだったのかを聞くのは、心の余裕がないとなかなかできないもの。そのためには、あなたが穏やかな気持ちでいることがとても大切なのです。

家族や同僚に頼りながら、徐々に復帰後のリズムをつかみましょう。

ほかにも育児やお金のことで、お悩みはありませんか?FPナビの家計の未来では、子育て世代に役立つ情報をたくさん発信しています。気になる記事があればぜひご覧ください。


※この記事は2020年11月時点の法律・情報にもとづき作成しているため、将来、法律・情報・税制等が変更される可能性があります。



執筆者

ニッセンライフ編集部

ニッセンライフの編集部に所属する、働く双子ママ。
「遊びたい盛り、食べたい盛り、論破したい盛り」の双子を育てながら、
子育て世代の心が軽くなるような情報を発信しています。

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