住まい
家を買う最適なタイミングって?子供の年齢別と大事な考え方も伝授
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そろそろマイホームを購入したいけれど、いつ買うべきかタイミングがわからない…。多くの人が悩むポイントです。
たしかに家の買い時は難しいですよね。
「オリンピック後に価格が下がるから、待った方がいい!」
「年齢は早ければ早い方がいい」
「頭金がたまってから!貯金がない今は買うべきじゃない」
「低金利の今が買い時!」
…などなど。
相談する相手によって、回答はばらばらです。
家を買うタイミングにはいろいろな指標があるので、すべてを考慮すると決心がつかなくなるかもしれません。
この記事では「子供の年齢」に特化して、購入のタイミングを考えてみたいと思います。
もちろん絶対条件ではありません。
一つの指標として参考にしてくださいね。
子供が産まれる前・産まれたばかりで家を買うと
妊娠や出産のタイミングで、家の購入を考える方は多いです。
それまで住んでいた賃貸では手狭になるため、引っ越すタイミングで家を購入するパターンですね。
まずはメリットをみてみましょう。
メリット
家族が増えるタイミングで家を購入するため、新しい家族と一緒にマイホームに思い出を刻んでいけます。
自分のおうちなら、赤ちゃんが落書きや壁紙をはがすなどのいたずらをしても、賃貸のように貸主に気を遣わなくてもいいです。
ただしデメリットも知っておきましょう。
デメリット
妊娠中や1人目の出産が終わったばかりなら、今後の子供の予定がわかりません。
つまり、必要な部屋数や間取りが決めにくいのです。
広めの家に決めても、部屋が余る可能性があります。「その分リビングを広くすればよかった」「もう少し価格を抑えればよかった」と後悔するかもしれません。
また購入物件の選択肢が少なくなる可能性もあります。
せっかく気にいる立地で見つかっても、「乳児期ならではの理由」がフックになって、諦めなければいけないというものです。
たとえば一戸建てだと、2階リビングタイプのおうちは敬遠されがち。
というのも、赤ちゃん+買い物袋を抱えて階段を上るのは、結構重労働だからです。
リビング階段のおうちも、「危ないから」と赤ちゃんのいる家庭には避けられます。
マンションなら、エレベーターの有無が重要になるでしょう。
混雑時にベビーカーで乗れず、何台も見送る…という場面も出てくるため、エレベーターの数もポイントです。
またメリットでお伝えした「壁の落書き」なども、貸主に対して気は遣わなくていいものの、新居を汚されるとストレスがたまるかもしれません。
妊娠出産で家を購入する場合、メリットとデメリットは次のようにまとめられます。
メリット | ①新しい家族と一緒に思い出を刻める ②いたずらなどで汚されても、貸主に弁償しないで済む |
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デメリット | ①家族の人数が確定しないため、将来の家族と間取りが一致しないかも ②「乳児期ならではの理由」がフックになり、物件の選択肢が減るかも ③新居を汚されるかも |
子供が保育園児なら、転園するかどうかが鍵に
小学校に上がる前に家を購入したい!という方も多いですね。
友達関係を考えると、小学校入学前に引っ越した方がよさそうと考えられています。
ただし保育園に通っている場合、エリアによっては待機児童が深刻で、年度途中では転園できない可能性があります。
そのため、
- ① 保育園を変えないエリアに限定して家探しをする
- ② 入居を3月末にし、それまでは家賃とローンを二重で支払う(年度末までは今の保育園、年度初めから新保育園。)
- ③ 一旦保育園をやめて家庭保育に切り替える、(3歳児以上なら)幼稚園に通わせる、認可外の保育園にする
などの方法をとらなければいけません。
①の「エリアを限定する」が現実的ですが、物件の選択肢が狭くなるのが気になります。
理想のマイホームを探すには、選択肢はたくさんあったほうがいいので、家へのこだわりが強い方は②③の方法、もしくはこのタイミング自体を避けた方がいいかもしれません。
②の家賃とローンを二重に払う方法は、経済的に苦しいものです。
3月に引き渡しとなればいいのですが、希望に合う物件がタイミングよく見つかるとも限りません。
注文住宅は工事の進み具合にもよるため、もっとタイミングが難しくなります。
さらに、もし市区町村を超えて引越しをする場合、保育所入所月の前月末までに住民票を異動させることが条件の自治体もあるため、ぎりぎりの転入はオススメできません。
③だと働き方に影響してしまいます。
いずれにしても、まずは希望の物件や待機児童の調査を慎重に行いましょう。
ちなみに、幼稚園には待機児童という考え方がないので、基本的には年度途中で入園できます。希望の園が定員いっぱいというケースもまれにあるため、幼稚園に確認してみましょう。
保育園を変えない | エリアを限定するため、物件の選択肢が減るかも |
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保育園を変える | まずは待機児童の調査を!待機児童が多いなら、「入居を3月末にする」「一旦保育園をやめる」などの対策が必要 |
子供が小学生なら、転校しないエリアに限定
次は、「子供が小学生以上」のタイミングで家を買うメリットを見ていきましょう。
メリット
小学生にもなれば新居を汚す不安も減りますし、家を購入した記憶が子供に残ります。
子供と一緒に家づくりができるのもメリットですね。
子供の人数も確定している場合が多いので、家族構成に合ったおうちにできるでしょう。
間取りにもこだわりやすいです。
たとえば、
- リビングで学校の宿題をする習慣があるので、子供部屋を狭くし、LDKにスタディコーナーを設ける
- 子供が洗濯を手伝ってくれることが多いので、6畳ほどのファミリークローゼットを作って、家族分の服を収納する
など、現在の家族の習慣や導線を考慮して家づくりができるのです。
(子供が小さいと、将来のことを予想しながら進めないといけません。)
ただし、転校を避けるためにエリアは限定されるでしょう。
次はそんなデメリットを見てみます。
デメリット
未就学児も同じですが、とくに子供が小学生にもなれば、途中で学校が変わるのは心身に負担がかかる可能性があります。
そのため、学区を変えないエリアに限定して家探しをする方が多いです。
保育園児と同じく、エリアを限定することで選択肢が少なくなるのがデメリットと言えそうです。
また大学生で下宿することになり、10年弱しか子供部屋を使わないケースもあります。
「もう少し長く使えるよう、早めに用意してあげたらよかった」という声が、少なからずあるようです。
メリット | ①子供の意見も聞きながら、一緒に家探しができる ②今の家族の習慣や導線に合わせた家づくりができる |
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デメリット | ①転校しないようにエリアを限定するため、物件の選択肢が減るかも ②子供部屋を使う期間が短いかも |
子供の年齢も考慮しつつ、総合的にタイミングを考える
子供の年齢からみた、家購入のタイミングを考えてきました。それぞれの年齢ごとに、メリットやデメリットがありますね。
子供の年齢だけではなく、今からご紹介することを軸に、総合的に考えましょう。
子供の年齢が同じでも、買い時は異なる
家を買う時は子供の年齢だけでなく、価値観や今後のライフプランなど、総合的に見る必要があります。同じ「夫婦、4歳2歳の子供」という4人家族でも、家の買い時はバラバラなのです。
だからといって、「うちは早ければ早い方がいい!」と勢いで購入してしまうと後悔する危険があるため、目安となるタイミングについてたくさん知っておくことが重要ですね。
その一つが、今回ご紹介した「子供の年齢別」。
ほかには「頭金などの資金がどれほどたまっているか」「定年まであと何年か」「今はどんな補助金制度があるのか」なども大事なポイントになります。
住宅購入はライフプランの一部分にすぎない
資金面は本当に重要なので、子供の進路も考慮して計画しなければいけません。なぜなら、住宅購入とはライフプランの一部分であって、家庭の将来を総合的に見据えたうえで決めるべきだからです。
一方で、「コロナショックやオリンピック延期で、いつか建築資材が値下がりする」という意見も一部でありますが、こうした不確定要素を予想するのは難しいものです。いつか来るかもしれない値下げを待っている間に、現在の家賃を払い続けていることも忘れてはいけません。
以上のことから、家を購入するタイミングを知りたい場合は、「できるだけたくさんの目安を知る」「我が家のライフプランをしっかり考える」ことが重要となります。パッと答えが知りたい!と読んでくださった方には申し訳ないのですが、それほど慎重になる必要があるのです。
それでも近道したい場合は、FP(ファイナンシャル・プランナー)に相談するのがオススメ。FPとはお金に関する専門家のことで、住宅に詳しい人もたくさんいます。家庭に合わせたライフプランを作成し、家計の見直しをした上で、住宅購入タイミングのアドバイスをしてもらえるでしょう。
家族構成や毎月の収支、資産情報なども伝えるため、信頼できるFPを見つけることが重要です。
まとめ
住宅購入のタイミングについて、子供の年齢という視点でまとめてみました。
- 子供の年齢ごとに、購入するタイミングならではのメリット・デメリットがある
- 子供の年齢以外にもたくさんの目安を知る必要がある(頭金や補助金制度など)
- 住宅購入はライフプランの一部分!家族の未来を総合的に計画してから購入する
最適なタイミングは家庭によって違いますが、子供の年齢も1つの指標として検討してくださいね。もっとも大切なのは、家族のライフプランをしっかりシミュレーションすること。自分でするのが難しい場合は、プロに頼んでみましょう。無理なく理想のマイホームが見つけられるよう、応援しています。
※この記事は2021年4月時点の法律・情報に基づき作成しているため、将来、法律・情報・税制等が変更される可能性があります。
執筆者
ニッセンライフ編集部
ニッセンライフの編集部に所属する、働く双子ママ。
「遊びたい盛り、食べたい盛り、論破したい盛り」の双子を育てながら、
子育て世代の心が軽くなるような情報を発信しています。