家計

生活費の1か月平均はいくら?食費や住居費など内訳はどれくらい?

生活費の1か月平均はいくら?食費や住居費など内訳はどれくらい?

お金の話はほかの人には聞きづらいものです。

毎月の生活費がギリギリで貯金がなかなかできない・・・
周りの友達はどうやってやりくりしているのか気になる・・・
そう思っているのはあなただけではありません。

収入の額に関係なく、お金の悩みや不安を抱えている人、周りに相談したいけれどできない人はたくさんいます。

そこで今回は、一人暮らしと二人以上世帯の1か月の生活費(平均金額)と食費や住居費などの内訳、無駄な支出を抑えるポイントを紹介します。

ほかのご家庭と比べて何が違うのか、家計のやりくりの参考にしてください。

1か月の生活費はいくら?一人暮らしと二人以上世帯との違いは?

皆さんは1か月にどのくらいの生活費がかかっているのでしょうか。
一人暮らしと二人以上世帯の違いについて見ていきましょう。

一人暮らし世帯の1か月の生活費(2020年、すべての世帯区分)

内訳金額
住居費(寮、社宅、実家暮らし含む) 20,948円
食料費(外食、酒代含む) 38,257円
電気代 5,791円
ガス代 3,021円
水道代 2,172円
その他光熱費 702円
家具、家事用品(家具、寝具、家事消耗品など)5,293円
被服および履物 4,692円
保険医療(医薬品、保険医療サービスなど)7,029円
交通費 10,931円
通信費7,286円
教育娯楽費 15,452円
その他(小遣い、交際費、諸雑費など)28,932円
消費支出合計 150,506円

一人暮らし世帯の全体の1か月平均支出は150,506円。
年齢別に見てみると、35歳以下の1か月平均支出は149,605円、35~59歳までが168,043円、60歳以上は141,951円で、同じ一人暮らし世帯でも、働き盛りである35~59歳の支出額は多く、若年層やシニアは収入と連動して支出も少なくなっています。

二人以上世帯の1か月の生活費(2020年、すべての世帯区分)

内訳金額
住居費(寮、社宅、実家暮らし含む)17,365円
食料費(外食、酒代含む)76,440円
電気代10,671円
ガス代4,729円
水道代5,255円
その他光熱費1,181円
家具、家事用品(家具、寝具、家事消耗品など)12,538円
被服および履物8,799円
保険医療(医薬品、保険医療サービスなど)14,211円
交通費26,431円
通信費13,479円
教育・教育娯楽費34,575円
その他(小遣い、交際費、諸雑費など)52,251円
消費支出合計277,926円

一人暮らしと二人以上世帯を比較してみると、すべての費用が2倍かかるというわけではありませんが、一人暮らし世帯の平均生活費の約2倍となっています。
住居費に関しては一人暮らし世帯よりも二人以上世帯の方が安くなっています。
これは、住宅ローンのある持ち家に住んでいる場合、住宅ローンの返済は消費支出が含まれず、また、住宅ローンを完済している持ち家の人が多いためです。

一人暮らし世帯と二人以上世帯の違いとして、交通費、通信費、教育・教養娯楽費が大きく増加していることがわかります。
教育・教養娯楽費の増加は、子供が生まれて幼稚園や学校に通い始めたことや習い事を始めたことによるものです。

無駄な支出を抑えるためのポイント

ご自身の支出額と全国の平均金額と比較して、何による支出が多いか違いをみつけることができましたか?
支出にはどうしても削ることができない必要不可欠なものと、節約が可能なものがあります。
まずは、毎月など定期的に支払う光熱費や通信費、保険料、習い事などの固定費を見直し、次に食費のように変動する費用を見直すことをおすすめします。

以下に節約可能な支出とそのポイントをご紹介します。

光熱費を抑えるポイント

毎日使う電気、ガス、水道などの光熱費も節約可能なポイントです。
ここ最近、電気とガスの自由化によって、自分で好きな会社を選んで契約することが可能になりました。
現在契約している会社の料金を見直して利用料の安い他社に切り替えをすることで、光熱費を抑えることもできます。固定電話やスマートフォンとセットにすると電気料金が割引になるサービスもあります。1か月で計算すると小さな金額かもしれませんが、1年間で考えると大きな節約になります。
電気料金は、昼間よりも夜間の方が安くなる傾向にあるので、食洗機を使う時間帯やパソコンや携帯の充電は夜行うことで節約になります。
また、料金プランや契約アンペアを見直すことで節約になるケースもあります。

たとえば、電気料金は、日中に電気を使う5人以上の世帯向けや4人以下の世帯向け、夜中に家電を使う家庭向け、オール電化の家庭向けなどさまざまな料金プランが用意されていることが多いです。

また、現在お使いの電化製品の中に、5年以上使っているものがあれば、買い替えによって電気代を節約できる可能性があります。
エアコンや冷蔵庫などの電力を大きく消費する家電を省エネタイプのものに買い替えると、月々の電気代を抑えることができます。また、こまめに電気を消すことや使っていない家電のコンセントは抜くなどの行動も、光熱費の節約になります。


通信費を抑えるポイント

子供からシニアまで、1人1台以上のスマートフォンを持つことが当たり前になってきました。
毎月発生するスマートフォン代やインターネット費などの通信費を見直すと、家計の負担を減らすことができます。
通信費を抑えるポイントは、格安SIMへの切り替えや料金プランの見直しなどです。スマートフォンとインターネット回線を同じキャリアにするセット割を利用することで、月々1,000円程度の割引が受けられるようになります。また、通信量が多い動画再生やゲームなどは自宅のWi-Fiで行うようにすると、スマートフォンの料金を大幅に節約できます。
新しい料金プランが次々と出ているので、定期的に料金プランを見直すことをおすすめします。

保険料を抑えるポイント

病気やケガをしたときのための生命保険や、万が一事故を起こしてしまったときのための自動車保険などの損害保険の保険料を見直すことで、節約効果を得られる場合がありますが、これらは慎重に行う必要があります。なぜなら、安易に解約してしまうと元に戻すことができず、必要な保障までなくすことになりかねないからです。
ネットや通販など割安な保険も多くありますが、保障の内容をよく理解してから加入しましょう。

そこでおすすめしたいしたいのが、保険のプロであるファイナンシャル・プランナーへの相談です。保険の見直しだけでなく、家計に関するサポートも行っていますので相談してみるとよいでしょう。
お子さまの成長やライフスタイルの変化によって、保険の見直しは必要なことです。無駄なく必要な保障がされているかどうかを見極めつつ、保険料の節約をすることが期待できます。


大人の習い事を見直す

大人も習い事に取り組む人が増えています。
スポーツジムやヨガ、ゴルフ、料理など趣味に関するものはストレス解消や充実した毎日につながります。無理のない範囲で思い切り楽しみましょう。
一方で、継続して契約しているけど通っていないという習い事は見直しの対象です。
また、勉強のためにと定期購読しているサービスや本があるけれど使用していないというものも見直しましょう。
習い事や書籍の購入などは趣味やスキルアップに役立つものですが、取り組んでいない、費用対効果を得られていないのであれば見直す必要があります。

定期購入品の見直し

食品やコンタクトレンズ、サプリメントなどを定期購入にしてしまうと消費しきれずに、必要以上に溜まってしまうことがあります。
コンタクトレンズなどの消耗品は定期購入をすると店舗に出向く必要がないため楽ですが、他店と比較する機会がなくなってしまいます。また、同じものを安く購入できる場所を探さなくなり、節約のチャンスを逃してしまうかもしれません。

サブスクリプション(音楽、ゲーム、ファッションなど)の見直し

所定の料金を支払い、商品やサービスを決められた期間内であれば自由に利用することができるサブスクは意外と無駄な出費になっているケースがあります。
音楽配信サービス、月額利用のゲームなど、現在も使用しているものか、本当に必要なものかを見直してみましょう。

食費を抑えるポイント

健康のためにはもちろんですが、生活するうえでの楽しみでもある食事にはおいしくて体に優しいものを選びたいものです。
とはいえ、家計の節約をする上で食事は重要なポイントです。
もし現在、外食の頻度が高いのであれば、外食を控えて自炊をすることで大きな節約効果を得ることができます。

ほとんどの食事を自炊しているけど食費が高いという方は、食材をきちんと使い切ることができているか思い返してみましょう。
たとえば、節約のために安い食材を大量に購入する方がいますが、この方法はあまりおすすめできません。食材を余らせてしまい、無駄になってしまうことがあるからです。
また、大量買いをすると、食品の残量を把握することも困難になってしまいます。食材を無駄にしないことが、お金の無駄をなくすことにつながりますので、購入した食品を使い切れるよう、献立を考えてから買い物リストを作成し買い物に行く方法をおすすめします。これによって無駄な買い物を予防することができます。

節約のためにと外食を全くしないことで、ストレスが溜まってしまうということもあります。
無理をせず、忙しいときや家族行事のときに思い切って外食をし、楽しい時間を過ごすことで、また翌日から食費の節約に励むことにつながります。
そのために、食費を自炊にかかる費用と外食費で予算を分けて管理をすると良いでしょう。

そして、コンビニに行く習慣も見直しのポイントです。
仕事前に立ち寄るコンビニで、コーヒーやお菓子などを購入していませんか?
コンビニに行く習慣がついてしまうと、つい必要のないものまで購入してしまうことがあるため注意が必要です。
コンビニでペットボトルのお茶を買うよりもスーパーで買う方が割安です。マイボトルに飲み物を入れて持ち歩けば、更に節約になります。
小さな出費を減らすことで大きな節約につなげることができます。


衝動買いに注意する

「お得」「セール」「期間限定」などの言葉につられて、つい衝動買いしてしまうということはありませんか?
必要なものを安く購入することは節約につながることもありますが、本当に必要なものか冷静に考えてみてください。
安いからといって衝動的に買うのではなく、一度落ち着いて良く考えてみることをおすすめします。

生活費を上手に管理するコツ

生活費を上手に管理するコツ

家計簿をつける

まずは、今何にどれだけ出費しているかを知ることから始めます。出費を把握するためには、家計簿をつけることがおすすめです。
細かく項目に分けて記入しなくても構いません。何にいくら使っているかおおまかな金額を記入するだけでも、改善点が見えてきます。あまり細かく記載しようとするとストレスになってしまうので、ご注意ください。
家計簿をつける自信がないという方は、アプリを活用するのも良いです。


項目別予算設定を行う

家計簿から毎月の項目別の支出額がわかったら、適正な予算を決めて運用してみましょう。家計簿をつけるときと同様にきっちりと予算を守る必要はありません。
目安として予算を決めておくことで、意識してお金を使うようになり余計な支出を抑えることができます。

クレジットカードを上手に使う

普段の買い物の支払いでクレジットカードを使うと、クレジットカードの明細が家計簿をつける際に役立ちます。
クレジットカードにはポイントも貯まるメリットがありますが、分割払いやボーナス払いを選ぶと手数料が発生してしまい余計な出費を増やすことになります。
クレジットカードを利用する場合は、一括払いを心がけましょう。

銀行口座を生活費と貯蓄に分ける

給与などの収入があったら、最初に貯蓄と生活費に分けます。貯蓄分はすぐに貯蓄の口座へ移して、引き出しはしないと決めるのが良いでしょう。
この方法を実行するだけで着実に貯蓄をすることができます。
お金にゆとりがあるとつい使ってしまうので、先取貯蓄をすることで上手に管理することが可能になります。

家計を上手に管理するためにはプロに相談する

無駄な支出を抑える方法と、生活費を管理する方法をご紹介しました。
家計のことで心配ごとがある、将来的にお金の不安があるなどお金に関する疑問をプロであるファイナンシャル・プランナー(FP)に相談してみませんか。

ファイナンシャル・プランナーなら家計の改善だけでなく、老後資金などのライフプランに関して幅広く相談ができます。
家計を管理して無駄を減らすことはもちろんですが、目的を持って取り組むことで節約意識が高まります。

ニッセンライフは相談件数7,000人以上の実績があり、500人以上のファイナンシャル・プランナーが登録していますので、あなたのお金の悩みにしっかりと寄り添うパートナーがきっと見つかります。
FPに無料で何度でも相談できる、こちらの家計のお悩みはFPにご相談くださいからご予約いただけます。


※この記事は2021年9月時点の法律・情報に基づき作成しているため、将来、法律・情報・税制等が変更される可能性があります。

出典

「家計調査」(総務省統計局)
https://www.stat.go.jp/data/kakei/

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