家計
子育て世帯はどんな車を選ぶべき?選び方やおすすめの車種を解説します!
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東京や大阪など公共交通機関が発達している都心でなければ、車が生活に欠かせないという方は少なくありません。
子育てをしていたらなおさら、日常生活のなかで車の重要性について実感する瞬間は多いはずです。
今回は、子育てにおける車について、その必要性やファミリーカーの選び方、注意点について解説します。
子育てに車は必要?
まとめ買いや子供の送迎、急な体調不良で病院へ向かうときなど、子育てをするなかで自家用車は必要不可欠だと感じる人は多いと思います。
遠出する際や遊びに行く際も、車があると自由に行動できて便利なのは間違いありません。
ですが、どんな車でもよいわけではなく、せっかくなら子育てしやすい車を選びたいと考える方は多いと思います。
以下では、子育て世帯に向いている車を選ぶうえで考えておきたいポイントや注意点、おすすめの車種を紹介します。
車選びのポイント
子育てするのに向いている車の特徴や押さえておきたいポイントとして、何が思い浮かぶでしょうか?
基本となるポイントをまとめましたので、ファミリーカーをお探しの方は、ぜひ子育てしやすい車選びの参考にしてください。
子育てに向いている車の特徴
子育て世帯に向いている車の特徴をまとめました。
以下のポイントを満たすほど、子育て世帯向けの車といえます。
車内が広い
子供が2人以上いる場合は、ある程度の広さが欲しいものです。
チャイルドシートの取り付けや取り外しも考えると、大人も車内を移動できるぐらいの広さは必要でしょう。
学校での送り迎えで子供の友達を乗せたり、買い物をして大きな荷物を積んだりと、さまざまなシーンで車内の広さが役立つことは多いので、自家用車を選ぶ際の基準にしてみてください。
また車内が広いと、お出かけ先で子供のオムツを交換する際や授乳を行う際に使える点も魅力です。
いちいち場所を探さずに済むのは、負担の軽減になります。
リヤシートが左右別々で操作できる
夫婦だけならリヤシート(後部座席)に座ることはほとんどないですが、子供がいるとチャイルドシートに乗せたりお世話をしたりするので、リヤシートの使い勝手は大事です。
リヤシートが固定されている車もあるので、リヤシートが独立してスライドやリクライニングができるかを確認しましょう。
その理由は、子供の成長に合わせて、角度の調整やシートを動かす必要が出てくるからです。もしリヤシートが固定されていると、子供を窮屈な体制で過ごさせてしまうこともありえます。
細かなポイントですが、リヤシートが動くかどうかで便利さが大きく変わってくるのでしっかりチェックしておきたいポイントです。
車外に出なくても車内を移動できる
フロントシートから後部のセカンドシートやサードシートまで、車内で移動できるセンターウォークスルーがついている車もおすすめです。
車外に出ることなく、子供の世話のために車内を移動できれば、雨の日や暑い日もストレスフリー。また赤ちゃんとお出かけする際には、おむつ・着替え・哺乳瓶・おもちゃなど、たくさんの荷物をバッグに詰めて運ばなくてはなりません。センターウォークスルーがついていると、後部座席に置いた大きなバッグの中から荷物を取り出すのもずいぶん楽になります。
ミニバンは基本的にセンターウォークスルーがついていますが、軽自動車でもついている車種があります。
このポイントも車選びの参考にしてみてください。
荷室(トランク)が広くて汚れにくい
ベビーカーを乗せたりまとめ買いをしたりする機会の多い子育て世帯では、荷物を乗せるスペースが広くて損をすることはありません。
子供と一緒にキャンプやアスレチックなどを楽しむレジャーシーンでも役立ちます。
荷室は荷物を置くためのスペースですが、たとえばアウトドアで砂まみれになった荷物を置いたり、バーベキュー帰りのごみを乗せたりと、「汚れてもいい場所」として役割を分けることもできます。
街乗りよりもアウトドアで遊ぶ機会が多いのであれば、荷室の広さと汚れに対する強さを気にかけてみてもいいでしょう。
乗り降りが楽
子供が1人で乗り降りできるくらいの年齢になったら、考えておきたいのが「乗り降りが楽な高さの車か」という点です。
車に乗る際に、フロアが高すぎると子供が足を引っかけて転んだり、ケガをしたりする危険性があります。注意をすれば防げますが、可能であれば乗り降りしやすい車を選んでおきましょう。
祖父母とのお出かけの際に安心できるのもおすすめのポイントです。
子育て中の方におすすめな車の機能
オプションや標準の機能と、あると子育てに役立つ機能も紹介します。
必須ではありませんが、子供と一緒に過ごす車内環境をより快適にしたいとお考えの方はぜひご検討ください。
撥水防水フロア
子供と公園で遊ぶと、荷物が汚れることもあります。
泥や土がついた三輪車、急な雨で濡れてしまったベビーカーなどを積むときに便利なのが撥水防水フロアです。
汚れをさっと拭き取れるので、汚れた荷物を気にせずに積めます。
標準装備ではなくオプションの場合は、掃除の手間も減るメリットがあるので、付けることを検討してみてはいかがでしょうか。
サンシェード
自分で取り付けてもよいのですが、純正でサンシェードがついていると車でのオムツ替えや授乳の際に目隠しができるので便利です。
仮眠時にも活用でき、チャイルドシートに座っている子供が眩しがっているときにも役に立ちます。
テーブル
シートの後ろに折り畳みのテーブルが備えつけられているかも確認しておきたいところです。
子供のお世話をするためのオムツやミルク、スマートフォンなど小物を置けるので便利です。
長距離のドライブで子供が退屈しないように、タブレットやスマホを置いて動画を見せるのにも使えます。
子供が使うベビーマグを収められるカップホルダーがついている車種もあるので、テーブルがついている車を選ぶ際はこういった点にも注目してみてください。
ドライブレコーダー
煽り運転や不意のトラブルなどをニュースで聞くことがあると思いますが、そういった万が一のためにドライブレコーダーを付けるのも選択肢の1つ。とくに事故を起こしてしまったときは、ドライブレコーダーがあると、過失割合の認定に役立つケースがあります。
取り付けられるのであれば、保険として検討してみましょう。
天井収納
子供のオムツやおもちゃをすぐに取り出せる天井収納もあると便利です。
オプションで付けられる車も多いので、利用シーンを考えて付けてみるのもよいでしょう。
クルーズコントロール
長距離運転のとき、あると便利なのがクルーズコントロールです。
アクセルを踏まなくても、車がスピードを維持してくれるので高速道路で活躍します。
旅行や帰省など長距離で出かける機会が多い子育て世帯なら、まずは付けておきたい機能です。
消臭機能
子育ての際は、オムツ替えや車内での飲み食いなどで匂いが気になるのではないでしょうか。
シートや天井に消臭機能が装備されている車を選ぶのも1つの手です。
駐車サポート
子育てに向いた車は大きな車になりがちですが、慣れないと運転を難しく感じることがあります。
駐車が面倒で苦手に感じる方もいるはずですので、駐車サポートはあって損はありません。
オートスライドドア・ハンズフリースライドドア
子供を抱えながらでもドアを簡単に開けられる「オートスライドドア」も、子育て世帯なら付けておきたい機能です。
より使いやすい機能として、ハンズフリースライドドアがあります。簡単に説明すると、足の操作や近づくだけでスライドドアを開けられる機能です。
各自動車メーカーによって機能の詳細は異なり、車種によって取り付けられる場合とそうではないケースがあります。
子供を抱えながら車のドアを開ける機会が多い場合は、オートスライドドアやハンズフリースライドドアに対応した車種も検討してみましょう。
子育て世帯におすすめのファミリーカー
一番選ばれやすいのはミニバンで、日産のセレナやホンダのフリードが人気です。
選ばれる理由は、家族みんなで乗れるのはもちろん、荷物を多く積めるなどがあります。
ミニバンのほかにも、少人数の家庭であれば軽自動車のハイトワゴンも人気があります。ホンダのN-BOXやダイハツのタントなど種類も豊富です。
大きな車の運転が苦手という方は、車の広さだけではなく運転のしやすさも考えて、自分たちに合った車を選びましょう。
車を選ぶ際は家計の負担も考慮すべき
子育てをするなかで自家用車を持つことは選択肢の1つですが、考えるべき点はたくさんあります。
当たり前ですが、車は購入費以外にも維持費がかかります。
便利な反面、ガソリン・自動車税・自賠責保険・ローン・メンテナンス代・駐車場代などの維持費がかかるため、維持費に見合うほど車を使うかどうかを考えてみましょう。
税金や車検の支払いが毎月ではなく、ガソリン代なども変動するので把握しづらいですが、車は家賃と同様に家計への影響が大きいものです。
まだ車を持っていない、または車の買い替えを考えているなら、車の購入が将来的に必要となるお金を圧迫しないか計算しておきましょう。
どうしても車が必要になる場合、維持費を下げる方法として以下のような方法があります。
- 燃費のよい車を選んでガソリン代を下げる
- 電気自動車やハイブリッド車といったエコカーに乗り換えて減税を受ける
- 小型の車か軽自動車に乗り換えて自動車税・重量税を下げる
- 駐車場の料金を下げる
- 自動車保険を見直す
- 車検代が安い業者を探す
子育て世帯に向いている車は、機能や特徴だけで考えると基本的に大きな車になりますが、家計に対する影響が大きいということも考えておきましょう。
家族全員で乗る頻度が少なければ、ミニバンでなくても十分で、4人乗りの軽自動車でも困らないはずです。
また、新車を必ず買う必要はありません。中古でも程度のよい車は多く、費用を抑えることで家計への負担も減らせます。
車に乗る頻度が少ないのであれば、車を購入しないという選択肢も持ち、カーシェアやレンタカーなども視野に入れておくと柔軟に対応できます。
車を選ぶときに大切なのは、家族にとって何が必要なのかを考えることです。
広々とした室内空間を求めるのか、ベビーカーやレジャー用品を積める量を求めるのかなど、大事にしたい点を考えましょう。
他の人が選んでいるから、人気があるからで選ぶのではなく、本当に必要な機能や特徴を持った車を選ぶことで、子育てにも家計にも優しい車を持つことができるはずです。
子育てはお金がかかるものです。車を持つことで、子供の将来や老後への不安を作らないように気をつけましょう。
家計を見直すことで、理想の車を持てることも
車の維持費には税金や保険など必ず支払わなくてはならない項目が多いものの、車種の変更や保険料・車検代の見直しなどで、費用を安く抑える方法もあります。
もし、家計の管理や車の購入予算で悩んだら、お金の専門家であるファイナンシャル・プランナー(FP)に相談してみるという方法もあります。車の税金や維持費に関することだけではなく、子育て費用がいつ・どれくらいかかるのか、車の買い替えのタイミングに合わせたお金のやりくりについてもアドバイスをもらえます。
家計を見直したことで余裕が出れば、予算の都合で諦めていたグレードの高い車を選べるようになる可能性も。自家用車という大きい買い物で間違えて後悔をしてしまうよりも、正解を選べるように相談をしてみるのは賢い方法です。
FPナビでは、ファイナンシャル・プランナーに何度でも無料相談できるサービスを行っています。
車がなくて移動が難しい場合も、ご自宅まで訪問することはもちろん、自宅近くのカフェなどでも相談ができます。家計やファミリー用に車を買うときの予算などでお悩みの方は、お金のプロであるファイナンシャル・プランナーからの視点で、自分がこれまでに気づいていなかった改善が見つかるはずです。こちらの「家計相談で解決できること」をご覧のうえ、ぜひご検討ください。
※この記事は2022年3月時点の法律・情報に基づき作成しているため、将来、法律・情報・税制等が変更される可能性があります。