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家計への影響大!2017年値上げしたもの・するものまとめ

家計への影響大!2017年値上げしたもの・するものまとめ

生活の中で欠かせない商品が続々と値上げされてきています。
その動きは2017年になっても止まっていません。

特に今年は電気やガスに加えて郵便料金などの値上げもすでに行われています。
今回はそんな2017年に値上げしたもの・そしてこれから値上げするものを月別に紹介し、さらに値上げ対策として簡単にできる節約方法をご紹介します。

■2017年に値上げしたもの・これからするもの 月別一覧(2017年6月現在)

1月

地震保険料(※全国平均では値上げするものの、都道府県によって料率が異なるため逆に値下げする都道府県もある)

2月

電気(大手10社)、都市ガス(4社)、燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ:大手2社)の適用が復活

3月

電気(大手10社)、都市ガス(4社)

4月

電気(大手10社)、都市ガス(4社)、燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ:大手2社)、印刷・コピー用紙(大手5社)、たばこ(6銘柄)、生命保険料(貯蓄性の高い商品がメインだが保険会社により異なる)、国民年金保険料、

5月

電気(大手10社)、都市ガス(4社)ティッシュ、トイレットペーパー(最大手の大王製紙)

6月

電気(大手10社)、都市ガス(4社)郵便料金、タイヤ(大手4社)、バター(大手2社)、ビール値上げ(ビール類の酒税法等一部改正法による安売り規制)

7月

家庭用小麦粉(大手2社)

9月

たばこ(82銘柄)

10月

宅配最大手のヤマト運輸の基本運賃値上げ

日々の生活に欠かせない電気や都市ガス料金2月から6月現在まで連続して値上げが続いており、今後も値上げが続く可能性は否めません。  

また、消費増税以外での値上げが23年ぶりである郵便料金(切手やはがき等を含む)の値上げの背景には電子メールの普及によるはがきの流通量減少や賃上げに伴う人件費の上昇があるため、こちらも今後いつまた値上げがあるかわからない状況です。  

現に、バターやチーズなどは毎年値上げされています。  
どれも私達の生活に欠かせないものばかりで、家計への影響ははかりしれません。

■家計に大きなダメージ!電気・都市ガスなどの公共料金値上げ

上述した値上げ一覧の中でもやはり気になるのは、電気や都市ガス料金といった公共料金の値上げではないでしょうか。  
電気については大手10社すべてが1か月200円程度で値上げしており、都市ガスは国内の4社それぞれが40~60円程度の値上げとなりました。

電気の値上げの主な要因は、コストの安い原子力発電から比較的コストの高い火力発電へシフトしたことに加えて、火力発電の燃料である液化天然ガス(LNG)や石炭などの輸入価格の高騰があげられています。液化天然ガス(LNG)は都市ガスの燃料でもあることから、これらの原材料輸入価格の高騰が電気・都市ガスそれぞれに影響をもたらしたのです。  

そのため、電気も都市ガスも、今後値上げが続くことは十分に考えられます

■値上げに備える!家計の見直しで重要なポイントとは?



電気や都市ガスを始めとした値上げに備えるために、家計の見直しで重要なポイントをご紹介します。
電気やガス、携帯電話やパソコンの通信料金など、日々の生活に欠かせないもの、毎月必ず発生する支出を家計簿の項目では「固定費」と呼びます。  

対して、食費や日用品、交際費、美容・被服費など毎月その額が変動する支出「変動費」と呼びます。
支出の中で電気やガスといった固定費の割合が上昇した場合、まず多くの人が考えるのは「変動費をおさえよう」ということでしょう。変動費は別名“やりくり費”とも呼ばれており、食費や交際費などを我慢して節約しようとした経験がある方は多いはずです。  
しかし、このような変動費はその場しのぎの節約にはなるものの、長期的に継続するとストレスが発生しやすい項目でもあるのです。  

毎月外食を控え、洋服はファストファッションやオークションなどで購入、お出かけはお金がかかるから自宅から出ないなど、節制した生活が元々身についている人であれば問題ないですが、節約のための我慢を続けているとどこかで反動がきてしまうものです。  
変動費の節約は、メリハリをつけて行いましょう。例えば、電気代が高くなりがちな真夏や真冬のみ冷暖房の使用量や使用方法に特に気をつけて生活する、誕生日などのイベント時は我慢せずに外食したりプレゼントを購入したりと楽しみ、その分他の日はできるだけスーパーの特売商品を多用してできる限り自炊するなどといった簡単なことです。

そして、一番重要なポイントは「固定費を節約する」ことです。固定費は一度見直して費用を削減すると、見直し効果がずっと継続するため、ストレスなく行うことができるのです。

次項で、固定費の節約方法について具体的にご紹介しましょう。

■固定費の節約(削減)!どんな方法があるの?

固定費は電気やガスなどの光熱費のほかに、水道料金、携帯電話やパソコンなどの通信費、生命保険料などが含まれます。

電気やガスは供給会社を見直してみよう!

家計に直接影響がある電気やガスを節約するために、なるべく使わないようにするという節約方法もありますが、効果が薄く長続きしません。そこで、料金自体(供給会社)を見直してみてはいかがでしょうか。今まで、電気や都市ガスは供給会社を選ぶことができませんでした。しかし、2016年の電力自由化に続き、2017年4月に都市ガスも自由化されたことで、自由に供給会社を選べるようになりました。  
インターネット上では、自由化に伴う各供給会社の比較や各供給会社が実施するキャンペーンなどが頻繁に紹介されています。この機会に供給会社を見直し、自分の環境にあった供給会社に変更して、固定費の料金を見直しましょう。


通信費は格安SIMやモバイルWi-Fiを活用!

今や個人の生活に欠かせないものになったインターネット。スマホやパソコンでのインターネット使用料金が、通信費を押し上げていると言っても過言ではないでしょう。  
こちらも電気代と同様、「インターネットをあまり見ないようにする」という日々の細かい我慢が必要な方法では大幅な節約は見込めません。そこで、インターネットのデータ通信を提供する事業者自体を見直してみましょう。  

スマホといえば今までは大手3社で契約する人がほとんどでしたが、ここ数年「仮想移動体通信事業者」、略してMVNOという事業者が提供する「格安SIM」と安価な通信サービスを契約する人が増えています。  

格安SIMの魅力は何といっても通信データ料金の安さです。見直すことで大幅にスマホ料金を節約できる可能性があるので一度比較してみましょう。ただし、料金が安い分、既存の大手事業者と比較すると回線の質やサービスの部分で劣ってしまうことがあるのでそれぞれのメリットやデメリットを見て、自分に適したものを選びましょう。  

また、格安SIMへ乗り換える方法のほか、自宅の固定ネット回線をモバイルWi-Fiに切り替えて自宅とスマホ両方の料金を節約するという方法もあります。幅広い選択肢の中から、自分に合った方法を選択し、固定費の節約につなげましょう。


各商品、特に公共料金の値上げは家計を大きく圧迫する要因になりえます。  
コツコツと、我慢しながら細かい節約をするより、思い切って電気やガス、通信事業者の見直しをすることで、ストレスフリーな節約が可能になります。  
値上げによる影響を受ける前に、家計の固定費を見直して家計への負担を減らしましょう。

※この記事は2017年6月時点の法律・情報にもとづき作成しているため、将来、法律・情報・税制等が変更される可能性があります。

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