買い物をして、食事をして、クレジットカードで支払って、乗り物に乗って、電子マネーにチャージして、映画を見て――など、生活の様々なシーンで貯まるポイント。みなさんも、いろいろなポイントを貯めているのでは？
貯まったポイントは買い物代金に充てたり、グッズや商品券に交換したりして使っているでしょうけれど、「投資する」という新しい使い方ができるようになりました。

■ポイントで投資の疑似体験ができる！

T・R・n・d・P・W・Aなどなど、ポイントの頭文字をちょっと上げただけでこんなに出てきました。いったい、日本にはどれほどの数のポイントが存在するのでしょうか？
これらポイントのうち、「投資」に使えるのはまだわずかですが、ポイントの使い途の選択肢が増えたのはいいことですね。
ポイント投資は、ほっておけば失効してしまうポイントを使えるかもしれませんし、もらったポイントなので投資でマイナスになっても気にせずにすむでしょうし、ビギナーが投資ってどんなものかを体験するのにもよさそうです。

さて、ポイント投資がスタートしたのは2016年12月からです。それから1年半ほどでポイント投資を導入した企業は6社。うち1社は9月までの期間限定です。先駆けは、セゾンカードを発行しているクレディセゾンです。
セゾンカードなどの利用で貯まる「永久不滅ポイント」100ポイント(500円分)単位で、同社が出資する投資顧問会社の投資信託(投信)の値動きに連動してポイント数が増減します。投資コースは4つから選べます。
使いたいときは1ポイント単位で取り出せます。これは、投資を疑似体験するもので、実際に投信を購入するわけではありません。「永久不滅ポイント」は有効期限がないので貯めっぱなしの人も多いでしょうから、投資体験に使ってみてもいいかもしれませんね。
セゾンカードの「Netアンサー」にログインし「ポイント運用」のメニューから投資できます。

他に、ストックポイントも、ポイント交換サイトのドットマネーで投資の疑似体験ができます。

■実際にポイントで投資できる！

実際にポイント投資でき、貯めている人が多そうなのは「楽天スーパーポイント」です。
楽天証券に口座を持っているか、新たに開設する必要があります。ホームページでポイント利用設定をすると、同社で扱う大半の投信を100ポイント(100円分)から買えます。購入代金の一部をポイント、一部を現金という組み合わせもできます。

例えば、1万円分の投信を、2000ポイントと8000円で買えるということです。他社ポイントから交換したポイントと期間限定ポイントは使えないのが残念です。
他に、インヴァスト証券は専用のクレジットカードを作らなければいけませんが、そのカード利用に応じて貯まるポイントを自動的に投資してくれます。
また、トラノテックは、提携している「ネットマイル」、「ジー・ポイント」、「ポイントエクスチェンジ」のポイントを投資できます。提携先は、今後、増やしていくそうです。

これからも、投資できるポイントが増えてくるかもしれません。ポイントの使い途は特にない、投資にチャレンジしてみたい人は、ポイント投資家になってみてはいかがでしょう。

※この記事は2018年6月時点の法律・情報にもとづき作成しているため、将来、法律・情報・税制等が変更される可能性があります。