健康

お医者さんの処方薬は薬局を選んで買おう!

お医者さんの処方薬は薬局を選んで買おう!

みなさんは、お医者さんに処方してもらった薬を、どこの薬局で買っていますか? 実は、薬局のタイプによって薬代が違うのです。その理由を知って、医療費を少しでも節約しましょう。

■薬局のタイプで調剤基本料が異なる!

病気・ケガで病院に行き、お医者さんから薬を処方されることがあります。その処方箋を、その病院の調剤薬局に持って行くと薬を売ってくれます。同じ処方箋で、同じ薬・同じ量を売ってもらうのに、薬局のタイプによって薬代が変わることをご存知でしたか?
なぜ、そんなことが起きるかというと、薬剤師が薬局で処方箋に基づいて調剤する報酬である「調剤基本料」が薬局のタイプで異なるからです。

基本的に、

町中にある多くの薬局は42点(a)、チェーン展開している大規模薬局は21点(b)、病院近くにある門前薬局は26点(c)です。


この点数は、1点10円で計算するので処方箋1枚あたり、aは420円、bは210円、cは260円です。このうち、公的健康保険制度によって、69歳までの現役世代は3割を自己負担すればいいことになっています。つまり、aは126円、bは63円、cは78円を負担するということです
いつも、処方薬を購入している薬局の「調剤基本料」はいくらかを知りたい人は、領収書と一緒に渡される「保険調剤明細書」を見ればわかります。点数で記載されているので、その数字に10を掛けた金額です。
調剤報酬点数表(令和元年10月1日施行) - 日本薬剤師会

■クレジットカード払いができて、共通ポイントも貯められるとグッド!

「調剤基本料」が高い町中の薬局と、安いチェーン薬局との差額は60円ほど、町中の薬局と門前薬局の差額は5円ほどです。同じ処方箋で薬を買うなら、少しでも安い薬局で買いたいもの。
病院に行って薬を処方してもらうのは1年に1回くらいしかないのなら、どこの薬局で買っても節約できる金額はたいしたことはありません。でも、血圧の薬を毎月処方してもらっている、持病があって定期的に薬を処方してもらっている、一家で年に何回も処方薬を買うなら薬局を選びましょう。年間、数百円の医療費の節約ができる可能性がありますよ。

また、薬代の支払い方法もチェックしてみてください。門前薬局と町中の薬局は現金払いが多いはずですが、チェーン薬局のなかには、調剤薬でもクレジットカードで払える、共通ポイントがもらえるところがあります。すると、クレジットカードのポイントと共通ポイントの二重取りができ、その分、おトクです。
ただ、チェーン薬局が近くにないのに、わざわざ車や電車を使ってまで行く必要はありません。ガソリン代や交通費の方が高くつくかもしれませんから。

※この記事は2019年11月時点の法律・情報にもとづき作成しているため、将来、法律・情報・税制等が変更される可能性があります。

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