家計
ところでどうなの?「マイナンバーカード」

皆さんは、マイナンバーカードを持っていますか?
利用できるシーンは徐々に広がりつつありますが、実際どういったときに役立つのでしょう。
マイナンバーカードの“ホントのところ”を探ってみます。
■そもそも、マイナンバーカードとは?
「マイナンバーカード」は、氏名・住所などと共に、日本に住民票のある人全員に通知される、12桁の番号(マイナンバー)の記載された、顔写真入りのプラスチックカード。
免許証などと同じく、本人確認の身分証明書として利用できます。
制度がスタートした頃、各世帯にマイナンバーの印字された、紙の「通知カード」が送付されていると思いますが、これは身分証明書としては使えません。
あくまで、番号を知らせるためのものです。
マイナンバーカードを作るには、通知カードと共に送られた「個人番号カード交付申請書」に記名・押印し、顔写真を貼付して郵送します。ウェブの専用サイトでも申請可能です。
■マイナンバーカードが活用できるサービスは?
では、マイナンバーカードはどのように使えるのか。主な活用法を見てみましょう。
住民票や印鑑登録証などの証明書を、コンビニのマルチコピー機にマイナンバーカードを読み取らせることで取得できるサービスです。
夜間や休日でも取得できるので、急に証明書が必要になったときは便利でしょう。
【ぴったりサービス】
国が運営するインターネットサービス、「マイナポータル」のサービスのひとつです。
子育てに関連する手続きなどを検索して、その手続き方法の詳細を確認することや、申請までワンストップでできます。
例えば、「児童手当」「保育園の入所」「妊娠届」「児童手当の現況届」などで必要な申請書をオンライン上で作成し印刷したり、そのまま申請することも可能です(自治体により、利用できる手続きは異なります)。
ぴったりサービスは、マイナンバーカードがなくても利用可能ですが、オンライン申請する場合はカードが必要です。
パソコンやスマホがあれば、いつでも場所を選ばずに手続きができることはメリットといえるでしょう。
マイナンバーカード取得者は、クレジットカードのポイントやマイレージを「自治体ポイント」に交換し、1ポイント=1円で地域での買い物などに使えます。
今のところ、使える自治体は限定されますが、好きな地域や名産品がマッチすればうれしいサービスです。
■マイナンバーカードにデメリットは?
便利に使えそうなマイナンバーカードですが、持っていることのデメリットはないのでしょうか。
先述したように、カードは身分証明書としても使えますから、カードの紛失や盗まれたときのリスクが考えられます。
カードには12桁のマイナンバーが記載されていますが、番号が知られたとしても、それだけで悪用することは難しいでしょう。
何らかの手続をする場合でも、マイナンバーとともに免許証などで本人確認が必要になるからです。
とはいえ、マイナンバーは手続きなどで必要なとき以外、むやみに他人に教えることは避けたいもの。
カードの保管や取り扱いには十分注意しましょう。
万一、紛失した場合には、マイナンバーカード専用のコールセンターに連絡すれば、利用停止の手続きができます。
国はカード普及のため、今後も利用できるサービスを増やすことが予想されます。
使ってみたいと思えるサービスがあれば、これを機にカードを作ってみてはいかがでしょうか。