住まい
住まいや職場の災害リスクを知っておこう!

梅雨末期の集中豪雨・台風・ゲリラ豪雨による洪水・土砂災害、地震・津波――日本は、実に自然災害の多い国です。
災害が起きると、我が家・職場はどうなるかの災害リスクを知っておきたいものです。
その際に役立つのが「国土交通省ハザードマップポータルサイト」です。
災害はいつやってくるかわかりません。早めに調べておきましょう。
■ハザードマップでどんな災害リスクがあるか確認できる
当たり前のことですが、自然災害を起きないようにすることはできません。ただ、災害で受ける人的・物的被害を減らすことは人の知恵でできます。
そのためには、そこにいる時間の長い住まいと職場にどんな災害リスクがあるかを知っておくことが大切です。
そんなときに役に立つのが「国土交通省ハザードマップポータルサイト」です。
ハザードマップ(被害予測地図)は、自然災害を予測し、その被害範囲を地図化したものです。
2018年の西日本豪雨で洪水の被災地域がハザードマップと重なっていたことから注目されました。しかし、西日本豪雨が起こり初めてハザードマップの存在を知った人が多かったのは残念なことでした。
そこで、ハザードマップの存在を知らない人、知っていても我が家や職場の災害リスクを調べたことがない人は、この機会に調べてみましょう。
■国土交通省ハザードマップポータルサイト
国土交通省ハザードマップポータルサイトは、災害時の避難や事前の防災対策に役立つ情報を公開したもので、「重ねるハザードマップ」と「わがまちハザードマップ」があります。
「重ねるハザードマップ」
洪水・土砂災害、津波のリスク情報、土地の特徴・成り立ちなどを地図や写真に重ねて表示できます。
「地図を見る」と「表示する情報を選ぶ」の2つの方法で調べることができます。前者は、調べたい場所の住所を入力してサーチボタンを押すと地図が出てきます。
「表示する情報を選ぶ」
洪水、土砂災害、津波、道路防災情報が閲覧できます。
試しに、筆者の住まいの住所で調べてみると、洪水と土砂災害、津波被害はほぼなさそうなのですが、近くの道路冠水の危険があることがわかりました。
■「わがまちハザードマップ」は各市町村が作成したハザードマップへリンクしている
「わがまちハザードマップ」は、各市町村が作成したハザードマップを閲覧できるリンク集で、「地図でえらぶ」と「まちをえらぶ」の2つの入り口があります。
「重ねるハザードマップ」
洪水・土砂災害、津波のリスク情報、土地の特徴・成り立ちなどを地図や写真に重ねて表示できます。
「地図を見る」と「表示する情報を選ぶ」の2つの方法で調べることができます。前者は、調べたい場所の住所を入力してサーチボタンを押すと地図が出てきます。
「表示する情報を選ぶ」
洪水、土砂災害、津波、道路防災情報が閲覧できます。
■災害種別
災害種別には、下記のようなものがあります。
- 洪水ハザードマップ
- 内水ハザードマップ(内水とは、大雨で側溝・下水道・排水路だけでは流せず、町にあふれ出した水のこと)
- 高潮ハザードマップ
- 津波ハザードマップ
- 火山ハザードマップ
- 震度被害(揺れやすさ)マップ
- 地盤被害(液状化)マップ
このポータルサイトを活用し、せめて、住まいと職場の災害リスクはチェックしておきたいものです。
そして、いざというときに慌てないよう避難場所と避難経路の確認も重要です。その上で、いざという時の家族との落ち合い場所も決めておくといいでしょう。
そして、家には防災グッズと3日分の食料と水を常備しておくこともお忘れなく。