家計
NHK受信料にも割引があるって知っていた?
2017年の最高裁判決で、テレビがあれば受信料の支払いが義務であることが確認されました。
2020年に料金の引下げはあるものの少額にとどまるようです。
払わないといけない料金なら、できるだけ安く抑える方法を考えてみましょう。
■NHK受信料の支払いは義務
「ほとんど見ていないのに…」などと内心しぶしぶNHK受信料を支払っている人もいることでしょう。
ですが、受信料の支払いは義務なのですなのです。2017年、最高裁は、テレビを設置すれば受信契約を一律に義務づけることを認める判決を出しました。
NHKを見ているかどうかは関係がありません。しかも、裁判で争ってNHKが勝てば、受信料の支払いはテレビの設置時期までさかのぼって支払わなくてはなりません。
こうした最高裁の判例が出たため、裁判で争っても同様の結論になることは明らかで、以来、延滞者の数も減ったそうです。
しかも、2018年の別の裁判で、「受信料の債権は20年間請求がなくても消滅しない」という最高裁判決も出ています。何はともあれ、しっかりお支払いするのみですね!
■NHK受信料はいくら?値下げはいつから?
NHK受信料は、2ヵ月に1回の支払いが基本ですが、6ヵ月払い、12ヵ月払いも可能です。
当然ながら、まとめ払いの方が割引が適用されてお得になります。前払い後に転勤などで契約を解約する場合は、返金もされます。
受信料には、3つの支払い方があります。
- 口座振替
- クレジットカード継続払
- 継続振込
受信料は、地上放送のみの契約か、衛星放送(BS放送)も含めた契約(衛星契約)かによって金額が異なります。
(表:NHK受信料)
(NHKサイトより作成。沖縄県は料金が異なる)
12ヵ月前払いにすると2ヵ月払いより7.61%も安くなります。また、クレジットカード払いならポイントも付くのでさらにお得です。
なお、2020年10月に地上契約で月35円、衛星契約で月60円値下げされる予定です。
口座振替・クレジットカード払いの地上契約が2ヵ月月額2,520円⇒2,450円に、衛星契約が4,460円の4,340円になります。
■全額・半額免除もあります
NHK受信料には、全額免除や半額免除されるケースもあります
同じ家に2台、3台あっても受信料は1台分ですが、別荘や単身赴任や親元から離れて暮らす学生の部屋では半額免除となります。
ただし、自宅外の学生でも所定の奨学金を借りている学生は全額免除になります。
<全額免除>
- 親元から離れて暮らす学生のうち、奨学金を受給する等、経済的に厳しい状況にある学生
- 生活保護世帯
- 一定の障害のある方がいる世帯で、世帯構成員全員が住民税非課税の場合
- 災害救助法が適用された区域内で、一定以上の被害を受けた建物の受信契約(一定期間)
- 社会福祉施設で入所者・利用者の各部屋、入所者・利用者専用の食堂等に設置した受信機
<半額免除>
- 単身赴任や親元から離れて暮らす学生など、同一生計で離れて暮らす家族の受信料
- 別荘の受信料
- 契約者である世帯主が視覚・聴覚障害者、障害等級1・2級等の場合
■こんなウラ技も!
意外と知られていないのが、「団体一括支払の特例」です。
ケーブルテレビなど所定の団体を通じて、衛星契約の放送受信料を支払う場合、継続振込等の受信料額から、月200円の割引が受けられます。
中には取り扱っていないケーブルテレビもあるようですが、もしもケーブルテレビに加入しているのであれば、ぜひ確認してみましょう。
月200円の値引きは大きいですよね!
※この記事は2019年1月時点の法律・情報にもとづき作成しているため、将来、法律・情報・税制等が変更される可能性があります。