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2019年プレミアム付商品券は利用手続きが必要!手続き方法とスケジュールを徹底解説

2019年プレミアム付商品券は利用手続きが必要!手続き方法とスケジュールを徹底解説

2019年10月の消費税増税まで間近となり、「プレミアム付商品券」の案内が届いた方もいるでしょう。

案内を見ずに放置していると、購入期限が過ぎて利用できなくなる可能性があるので気をつけてください。

自宅に届いたプレミアム付商品券の案内や引換券だけでは、買い物ができません。
商品券を利用するには所定の手続きが必要ですし、市区町村によって商品券の販売時期や利用期間は違うため、要注意ですよ。

今回は、2019年プレミアム付商品券の手続き方法と利用時のスケジュールをご案内します。大阪市や横浜市など、代表的な市区町村のスケジュールもご紹介していきます。
まだ手続きをしていない方はこの機会に商品券を購入し、お得に買い物をしてくださいね。

■2019年プレミアム付商品券とは

2019年のプレミアム付商品券とは、2019年10月の消費税増税対策の一環です。

低所得世帯や一部の子育て世帯などに対し、25%の価値(プレミアム)が上乗せされたお得な商品券を販売し、増税後約半年間(2019年3月31日まで)の家計負担を軽減することが目的です。



出典:内閣府プレミアム付商品券ホームページ

■プレミアム付商品券のお得ポイント


プレミアム付商品券の対象世帯であれば、5000円分の商品券を4000円で、最大5回に分けて購入できます。


最高額2万円分の商品券を購入すれば、2万5000円分の買い物ができるので、とってもお得です。
商品券の購入は最低4000円からですが、買い物の際は500円から利用できます。

お住まいの市町村のさまざまな店舗で利用でき、スーパーやコンビニ、ドラッグストアや百官店も対象店舗です。
使えるお店が多く、小口利用もできるため、日常のちょっとした買い物から大型の買い物まで、色んな買い物に使えるのがうれしいですよね。
プレミアム付商品券の対象者は限られているので、対象世帯の方は特権を利用し、ぜひ商品券を購入してください。
出典:内閣府プレミアム付商品券ホームページ「商品券を利用する」より

■プレミアム付商品券の対象世帯


プレミアム付商品券の販売は、低所得者や子育て世帯の家計負担軽減が目的なので、対象世帯は限定されています。

<2019年プレミアム付商品券対象世帯>
対象世帯 もらえる商品券
学齢3歳未満児2016年4月2日~2019年9月30日までに生まれた子ども)がいる子育て世帯 対象となる子どもの人数分、商品券を購入できる

 

・住民税非課税世帯

※住民税が課税されている方に扶養されている方や、生活保護の受給者等を除く)

対象となる住民税非課税者の人数分、商品券を購入できる

 


学齢3歳未満児とは、保育施設などの「3歳児クラス(年少クラス)」より下の、「0歳~2歳児クラス」に通う子どものことです。
つまり、

・2019年10月時点で、0歳1か月~3歳6か月の子ども


が対象です。
3歳未満児というのは学齢のことなので、3歳でも、一部対象になる子どもがいるのです。
もし家庭に対象となる子どもが2人いれば商品券は2人分購入できるので、よりお得な買い物ができますよ。

例:対象となる子どもが2人いる場合
・最大2万5000円(購入金額2万円)の商品券×2人分=最大5万円(購入金額4万円)の商品券が購入できる
普段の買い物を1万円も安くできるのですから、ぜひとも購入したいところですね。

出典:内閣府プレミアム付商品券ホームページ「商品券を買える人は?」より


■プレミアム付商品券の注意点


25%もお得な買い物ができるプレミアム付商品券ですが、下記5つの注意点があります。

【プレミアム付商品券の注意点5つ】

①商品券は自動で配布されるわけではなく、購入が必要

②商品券の購入は、現金のみ。クレジットカードやキャッシュレス決済は利用できない

③商品券の利用期間は増税後半年間だが、市区町村により購入できる期間と利用期限が異なる

④商品券の利用(500円から)時にお釣りは出ない

⑤換金性の高い商品券やたばこの購入、ギャンブル、税金の支払いなどには利用できない


プレミアム付商品券は国の制度ですが、実施は各市区町村が行います。
そのため、③のとおり市区町村によって手続きや利用時のスケジュールが異なる点に注意が必要です。

出典:内閣府プレミアム付商品券ホームページ「商品券を使用する」より

■2019年プレミアム付き商品券の手続き方法

2019年プレミアム付商品券の利用には、所定の手続きが必要です。手続きの流れは子育て世帯か、住民税非課税世帯かで異なります。
また、商品券の購入には現金と、本人確認書類が必要になるので、忘れず用意しておきましょう。

<2019年プレミアム付商品券の手続き方法>

対象世帯 手続き方法※【】内のスケジュールは市区町村により異なる
・学齢3歳未満児2016年4月2日~2019年9月30日までに生まれた子ども)がいる子育て世帯 ・利用申請は不要。
【2019年9月~11月ごろ】商品券の購入引換券が届く
【2019年10月~2月ごろ】購入引換券を持って市区町村指定の窓口に行き、本人確認書類を提示して、商品券を購入する
・住民税非課税世帯

※住民税が課税されている方に扶養されている方や、生活保護の受給者等を除く)

・利用申請が必要。

【2019年9月~11月ごろ】商品券の購入引換券の交付申請書が届くため、申請書に記入・押印して市区町村に提出する



プレミアム付商品券の対象になる子どもは、増税前日の2019年9月30日生まれまで含まれます。

そのため、9月生まれの子どもの購入引換券の発送は11月ごろです。
11月にすぐ商品券を購入しても、4か月後の2020年3月末には利用期限が到来します。増税直前に生まれた子どものいる家庭は、無駄がでないよう、計画的に購入しましょう。

また、上記の利用スケジュールは住んでいる市区町村によって違うため、注意が必要です。
たとえば、大阪府大阪市ではプレミアム付商品券の販売は5回に分けられており、期間中いつでも購入できるわけではありません。
また、東京都目黒区では商品券の利用期限が2020年2月29日までで、他の市区町村より利用期限が短くなっています。
住民税非課税者が購入引換券の申請をする場合の締め切り日も、市区町村によって違うので、詳細は必ずお住まいの市区町村で確認してください。

出典:出典:内閣府プレミアム付商品券ホームページ「商品券購入までの流れ」より

■代表的な市区町村(市区町村)の販売・利用スケジュール


プレミアム付商品券の販売や利用スケジュールは市区町村によって異なります。
ここでは、代表的な市区町村として、

  • 神奈川県横浜市
  • 愛知県名古屋市
  • 大阪府大阪市
  • 東京都世田谷区
  • 東京都目黒区
  • 北海道札幌市
  • 福岡県福岡市
  • 兵庫県神戸市

のプレミアム付商品券販売、利用スケジュールをご紹介します。

神奈川県横浜市のプレミアム付商品券スケジュール


横浜市のプレミアム付商品券は、横浜市内のそごうや西武などの百貨店、市内各地のスーパーなど幅広い店舗で利用できます。商品券の購入はそごう横浜店や横浜ビブレ、市内各所のJAなどでできます。買い物のついでに商品券を購入し、そのまま利用してはいかがでしょうか。

市区町村 商品券の販売窓口 販売・利用スケジュール

神奈川県横浜市

 横浜市が指定する販売店舗

【販売期間】2019年10月1日~2020年2月29日
【利用期限】2020年3月31日まで

愛知県名古屋市のプレミアム付商品券スケジュール


名古屋市のプレミアム付商品券は、店舗数の多いアピタやピアゴ、イオンモール、ららぽーとなどの大型ショッピングモールなど幅広い店舗で利用できます。名古屋市では地域独自の商品券として、「名古屋で買おまい★プレミアム付商品券」(抽選販売)もありますが、利用期間が異なるので混同しないように気をつけましょう。

また、商品券の販売期日は2020年2月28日(金)までとなっているため、平日に仕事がある方は気をつけてくださいね。

市区町村 商品券の販売所 販売・利用スケジュール
愛知県名古屋市  名古屋市が指定する販売店舗 【販売期間】2019年10月1日~2020年2月28日【利用期限】2020年3月31日まで

大阪府大阪市のプレミアム付商品券スケジュール


大阪市のプレミアム付商品券は、市内各地のスーパーや阪急うめだ本店、高島屋大阪店など、小さい小売店から大阪を代表する百貨店まで、多種多様な店舗で利用できます。ただ、大阪市は販売期間が限定されており、毎月月初~月半ばまでしか販売されません。

他の市区町村と比べて販売期間が短く月の後半は購入できないので、注意してください。

市区町村 商品券の販売所 販売・利用スケジュール
大阪府大阪市 大阪市が指定する販売店舗 【販売期間】

(1回目)2019年10月1日~10月15日(2回目)2019年11月1日~11月15日(3回目)2019年12月5日~12月15日(4回目)2020年1月8日~1月13日(5回目)2020年2月5日~2月15日

【利用期限】2020年3月31日まで

東京都世田谷区のプレミアム付商品券スケジュール


世田谷区のプレミアム付商品券は、区内各地の小売店やスーパー、飲食店など、約4000か所で利用できます。世田谷区では、毎年商店街連合会が発行している「プレミアム10%付き区内共通商品券」とは内容が異なるので気をつけましょう。また、商品券の販売所は郵便局だけなので、郵便局の営業時間に気をつけて購入してください。

市区町村 商品券の販売所 販売・利用スケジュール
東京都世田谷区  ・世田谷区内の郵便局 【販売期間】2019年10月1日~2020年2月29日※郵便局の休みである年末年始(12月28日~1月5日)は購入不可【利用期限】2020年3月31日まで

東京都目黒区のプレミアム付商品券スケジュール


目黒区のプレミアム付商品券は、市内各地のまいばすけっとなどスーパー、メルサやイオンスタイルなどさまざまな店舗で利用できます。目黒区は商品券の販売期間と利用期限が他の市区町村より短く、2020年2月で終了します。商品券は早めに購入し、期限前に使い切るようにしましょう。

市区町村 商品券の販売所 販売・利用スケジュール
東京都目黒区 ・目黒区内の郵便局・目黒区総合庁舎(1階産業経済・消費生活課プレミアム付商品券係執務室) 【販売期間】2019年10月1日~2020年2月21日【利用期限】2020年2月29日まで

北海道札幌市のプレミアム付商品券スケジュール


札幌市のプレミアム付商品券は、市内各地のスーパー、セイコーマート各店舗、大丸札幌店や札幌パルコなどの百貨店まで幅広い店舗で利用できます。商品券の購入は市内の郵便局の他、アークスなどのスーパーでも取り扱っています。

市区町村 商品券の販売所 販売・利用スケジュール
北海道札幌市 ・札幌市内の郵便局・札幌市内のスーパーアークスグループ全店舗 【販売期間】2019年10月1日~2020年2月29日【利用期限】2020年3月31日まで

福岡県福岡市のプレミアム付商品券スケジュール


福岡市のプレミアム付商品券は、福岡市内のスーパーやスターバックスコーヒー各店舗、天神ビブレなど幅広い店舗で利用できます。商品券の販売期間が他の市区町村より少し早く、2019年9月27日(金)より販売を開始するため、早めに購入しておきましょう。

市区町村 商品券の販売所 販売・利用スケジュール
福岡県福岡市  ・福岡市が指定する販売店舗・施設 【販売期間】2019年9月27日~2020年2月28日【利用期限】2020年3月31日まで

兵庫県神戸市のプレミアム付商品券スケジュール


神戸市のプレミアム付商品券は、市内各地のライフや阪急オアシスなどのスーパー、マクドナルドやセブンイレブンなどの身近なスーパーから大丸神戸店まで、多様な店舗で利用できます。特に飲食店は使えるお店が多く、700店舗以上が対象なので、ちょっとしたランチにも気軽に利用できるでしょう。

神戸市はプレミアム付商品券の購入引換券は、9月25日以降順次発送される予定です。末に届き次第、早めに購入しておきましょう。

市区町村 商品券の販売所 販売・利用スケジュール
兵庫県神戸市  ・神戸市が指定する販売店舗・施設 【販売期間】2019年10月1日~2020年2月29日【利用期限】2020年3月31日まで


プレミアム付商品券の利用は2019年10月1日からですが、販売期間や利用期限は、市区町村によって違います。
特に商品券の販売期間は、市区町村が指定する販売所の営業時間によって決まるため、郵便局なのか店舗なのかで、大きく変わります。

郵便局の場合、営業日が平日だけの店舗が多いため、事前に営業時間を確認したうえで、本人確認書類と現金を持って購入に行きましょう。

■2019年プレミアム付商品券の利用まとめ


2019年のプレミアム商品券の概要や手続きについて解説してきました。
改めて当記事のポイントを振り返ると、

①2019年プレミアム付商品券は25%お得な買い物ができてお得だが、自動配布ではないため、購入手続きが必要

②商品券の利用は増税後半年間だが、商品券の販売所や販売期間、利用期限は市区町村によって異なり、スケジュールに違いがある

③増税直前の2019年9月に生まれた子は、商品券購入から利用期限まで4か月ほどしかないので、購入額と利用時期はよく考えよう

④世帯に商品券の対象者が複数人いれば、人数分の商品券が購入できる


の4つが重要になってきます。
プレミアム付商品券はお得な買い物ができる反面、期間限定です。上手に利用しないとせっかく購入しても余ってしまう可能性があります。
商品券の案内が届いた方は早めに手続きをすませ、市町村のスケジュールにあわせて計画的に利用しましょう。

※この記事は2019年9月時点の法律・情報にもとづき作成しているため、将来、法律・情報・税制等が変更される可能性があります。



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