家計
こんなことにも使える!クレジットカード払いでお得に

クレジットカードは街なかでの買い物はもちろん、ネットショッピングなど、私たちの生活に欠かせないもの。現金派だという人でも1枚は持っていることでしょう。最近では、クレジットカードを使えるシーンが広がっています。
■現金よりクレジットカードの方がお得?
コンビニなど、ちょっとした買い物にクレジットカードを使う人が増えているようです。現金を持ち歩かなくても買い物できる気軽さや、利用額の一定割合がポイントで還元されることなどは、カード払いのメリットといえるでしょう。
カードの種類にもよりますが、
一般的には利用額の0.5%〜1%程度がポイント還元されます。
例えば、毎月30,000円の買い物をカードで支払い、還元率が1%なら1か月で300円、1年では3,600円分のポイント還元です。
貯まったポイントは、商品やマイルなどへの交換、特定のwebサイトや街中などの支払いにも使えるので、長く使うほど現金よりも「お得感」はアップしていきますね。
■こんなときにもクレジットカード払いが可能に!
クレジットカードで支払いできるのは、日常の買い物や食事だけではありません。最近では、カード払いが利用できるシーンが広がっています。その一部を見てみましょう。
【公共料金】
水道光熱費など公共料金の多くは、クレジットカードでの支払いが可能です。銀行口座の残高不足の心配なく、確実に料金の支払いができます。ただし、これらの料金は事業者によって毎月50円程度の口座振替割引があります。
例えば、1か月の電気代が4,000円程度で還元率1%のカードで支払うとすると、獲得できるポイントは40円分程度ですから、口座振替の方がお得になります。カードの還元率と毎月の使用量を見て決めましょう。
【税金】
所得税、贈与税、相続税など国に納めるものや、住民税、固定資産税、自動車税など自治体に納める税金も、種類や自治体によってはクレジットカード納付ができます。日中は納税の時間が取れないとき、納期限までにお金が用意できないときなどには便利です。
ただし、納税額によって手数料がかかるので、手数料以上のポイント還元が得られないとカード払いのメリットがありません。例えば、東京都では税額10,000円までは73円(税別)の決済手数料がかかります。
【国民年金・国民健康保険】
自営業やフリーランスの人は、国民年金や国民健康保険の保険料をカード払いしてはどうでしょう。例えば、国民年金保険料は、原則20歳から60歳まで40年間納めないと満額の年金がもらえません。未納付があれば、その分は将来の年金額に影響します。うっかり未納付を防ぐためにも利用価値は大です。夫婦なら1枚のカードで2人分納付できます。
国民健康保険の保険料も、自治体によってはカード納付が可能です。税金などの「公金」を扱うポータルサイトから申し込めば、24時間いつでもネットからの納付が可能です。年金と同様に、仕事で忙しい人には便利なシステムです。
【投資信託の購入】
ある証券会社では、投資信託を毎月積立て購入するときの決済に、系列のクレジットカードが利用できます。決済額に応じたポイントが獲得でき、貯まったポイントを投資信託の積立に利用することもできます。
証券会社やカードは限定されますが、資産運用はコツコツと積立の投資信託を始めてみたいという人で、投資目的にあった商品が見つかれば利用してみてもよいでしょう。
表 その他クレジットカード決済が利用できる主なもの

■クレジットカード利用の注意点は?
便利でお得なクレジットカードですが、支払いが「後払い」になるため、手元にお金がなくてもモノやサービスが購入できることから、つい使いすぎてしまうことも少なくありません。
「収入の範囲内で払えるようカードの利用予算を決める」「カード支払額と同額の現金を、引落しに備えて手元に確保する」「毎月の利用明細で引落し額を必ず確認する」といった習慣づくりも大切ですね。
■おわりに
キャッシュレス決済が広がる中、クレジットカードの利用シーンはこれからも増えていくでしょう。ポイント還元というメリットを活かすためにも、どの支出にカードを使っていくのか、家計の中でのルールを決めて利用しましょう。
※この記事は2019年11月時点の法律・情報にもとづき作成しているため、将来、法律・情報・税制等が変更される可能性があります。