家計
専業主婦におすすめのプチ投資3選!1万円からはじめる資産運用

「専業主婦におすすめの、少額からできる投資はある?」
この記事は、そんな疑問をもつ専業主婦の方に向けて書いています。
専業主婦だと使えるお金に限りがありますし、投資に大きな金額はかけられませんよね。
結論から言うと、
専業主婦の方でも、少額ではじめられる投資はあります。当記事では、
- 1万円からはじめられるプチ投資方法3つ
- 専業主婦にプチ投資がおすすめの理由
を、わかりやすく解説していきます。
「専業主婦だけど投資をしてみたい」「少額で少しずつはじめたい」という方はぜひ、参考になさってください。
■専業主婦におすすめするプチ投資とは
専業主婦におすすめしているプチ投資とは、1万円からはじめられる
- 個人向け国債
- ソーシャルレンディング
- 投資信託のバランスファンド
の3つです。
投資方法の詳細は後述しますが、上記3つをおすすめしている理由は、
- 投資初心者でも、複雑な知識なしにはじめられる
- 1万円あれば、投資をはじめられる
- 投資中は特にすることがなく、手間がかからない
- 投資のリスクが低め(ローリスク~ミドルリスク)
専業主婦といっても、毎日家事や育児をこなしていると、自由につかえるお金や時間はそう多くありませんよね。
「買い物に行ったり掃除をしたりしているうちに、気づいたら子どもが学校や幼稚園から帰ってくる時間になっていた」
なんてことは日常茶飯事でしょう。
だからこそ、リスクや手間を抑えて、ふだんの生活に支障がない範囲で投資できる、「プチ投資」がおすすめなのです。
また、専業主婦だと、「夫の扶養から外れないか」という税金面も気になると思いますが、
低リスク運用・少額でおこなうプチ投資なら、扶養枠から外れる心配はありません。
プチ投資なら、夫の扶養枠内で投資できる
夫の税制上の「扶養」に入っている専業主婦は、年間所得金額が38万円まで(2020年度以降は税制改正により、48万円になる)なら、扶養を外れることはありません。
投資における「所得金額」とは、経費を差し引いた投資の純粋な利益を指します。
仮に、毎月1万円・1年間で12万円の投資をしたとしても、利益が38万円以上にならなければ、扶養をはずれることはないのです。
今回おすすめするプチ投資は、すべてローリスク~ミドルリスクなので、12万円が1年で38万円以上になるような投資ではありません。
専業主婦が1万円を元に、扶養枠内でコツコツ資金を積み上げる投資法がプチ投資です。
「リスクを抑えて、ちょっとずつお金を増やしていきたい」と思う専業主婦の方こそ、1万円から投資にチャレンジしてみてください。
■①【ローリスク】個人向け国債
専業主婦におすすめの「個人向け国債」とは、日本国が発行している借用証書の一種です。
国に一定期間お金を貸し出す(投資する)ことで、元本+利子収入を得られる投資法ですね。
個人向け国債の特徴
個人向け国債の特徴は、国が発行し、保証しているという「高い安全性」にあります。
【個人向け国債の特徴】
- 1万円から購入できること
- 年2回、利子を受け取れる
- 年0.05%の最低金利保証と投資元本は国が保証している
- 投資期間は、債券の種類により3年~10年だが、購入後1年経過すれば、いつでも中途換金できる
個人向け国債は安全性が高い反面、利子は低いため、お金を大きく増やすことには向いていません。
個人向け国債はあくまで安全資産のひとつとして、他のプチ投資と組み合わせてもつのがおすすめです。
■②【ミドルリスク】ソーシャルレンディング
専業主婦の投資におすすめの「ソーシャルレンディング」とは、新しい資金調達方法として知られる、クラウドファンディングの一種です。
インターネット上で資金の貸付けを希望している企業に、間接的に資金を貸し出すことで、貸し付けた元本+利息を得られるという投資法 です。
ソーシャルレンディングの特徴
ソーシャルレンディングの特徴は、定期的に受け取れる分配金があることと、総合課税方式なので、一定額までなら非課税で投資できる点にあります。
【ソーシャルレンディングの特徴】
- 1万円から投資できる
- 預貯金より高い利回りを得られる(年3%~15%程度まで。案件により異なる)
- 毎月・数か月に1回など、定期的に分配金を受け取れる
- 投資期間は半年~2,3年程度と、比較的みじかい
- 元本保証はなく、投資中は資金を引き出せない
- 総合課税方式のため、所得がない専業主婦が扶養枠内で投資すれば、非課税で投資できる
ソーシャルレンディングでは、投資(貸付)した資金が返ってくるまで、毎月など一定の間隔で分配金を受け取れます。
1万円の投資だと、分配金は数十円~数百円程度ですが、少しずつ投資額を増やしていけば、分配金額も増やしていけるでしょう。
また、ソーシャルレンディングは節税にも向いています。
一般的な投資商品は、ほとんどが「分離課税方式」のため、投資する人の所得にかかわらず、投資の利益にかかる税率は20.315%で固定されています。
しかし、ソーシャルレンディングは「総合課税方式」なので、投資する人の所得額で税額が決まります。夫の扶養枠内(基礎控除枠内)で投資する専業主婦なら、所得税が発生しないため、節税効果は高いですよ※。
このように、ソーシャルレンディングはメリットの多い投資法ですが、元本保証はありません。
投資する際は個人向け国債などの安全資産と組み合わせること、複数のソーシャルレンディングサイトを使い、投資先を分散させるのがおすすめです。
※ソーシャルレンディングでは、あらかじめ分配金から20.42%の所得税が源泉徴収されています。そのため、確定申告により正しい所得を申告し、源泉徴収された税金を取り戻す手続きが必要です。
■①【ミドルリスク】投資信託(バランスファンド)
専業主婦の投資におすすめの「投資信託」とは、資産運用のプロが不特定多数の投資家から資産をあつめて運用を行い、その運用結果を各投資家に分配する投資法です。
投資信託にはさまざまな種類がありますが、中でも専業主婦におすすめなのは「バランスァンド」です。
投資信託(バランスファンド)の特徴
投資信託のバランスファンドは、1本購入するだけで複数の資産に投資できるので、初心者でも手軽にリスクを抑えた投資ができるのが特徴です。
【投資信託・バランスファンドの特徴】
- 100円~1万円程度から投資できる(ネット証券なら100円~)
- 長期運用していけば、年5%の利回りを得ることも可能(利回りは、ファンドや運用期間により異なる)
- 投資信託の中に、値動きが異なる資産が複数入っているため、資産分散効果が働き、リスクを抑えた運用ができる
- 元本保証はなく、ファンドの資産価値は毎日変動する
- つみたてNISAやNISA口座で購入すれば、非課税で投資できる
バランスファンドの中には、株や債券など、投資信託の運用会社が選定した複数の資産が入っています。国内外の資産が入っているバランスファンドなら、1本もつだけで、世界中の資産に投資できるということです。
先にご紹介した個人向け国債やソーシャルレンディングは、投資期間が数か月~数年と決まっていて、投資中は自由に資金の引き出しができません。
しかし、バランス型ファンドの多くは無期限で運用されているため、長期の投資が可能ですし、資金の引き出し(投資信託の解約・売却)も自由です。
「長期投資でコツコツ資産を増やしていきたい」という方は、バランスファンドを積立購入し、少しずつ投資額を増やしていくのがおすすめです。
■まとめ
専業主婦でも、おすすめしたプチ投資を利用すれば、1万円から資産運用することができます。
- 個人向け国債なら、利子をもらいつつ安全資産を運用できます。
- ソーシャルレンディングなら、節税しながら分配金というプチ収入を得られます。
- 投資信託のバランスファンドなら、リスクを抑えた分散投資で長期的な運用ができます。
上記3つの方法を組み合わせながら、少しずつ資産づくりをはじめてくださいね。
※この記事は2019年12月時点の法律・情報にもとづき作成しているため、将来、法律・情報・税制等が変更される可能性があります。
執筆者
服部 椿
プロフィール:FP分野専門のフリーランスライター。
子育て中のママFPとして、子育て世帯に役立つ家計や投資、お金に関する情報を発信中。
保有資格:2級FP技能士