住まい

戸建てかマンションか?メリット・デメリットを比較

戸建てかマンションか?メリット・デメリットを比較

マイホーム購入を考え始めた人の中には、戸建てとマンション、どちらがいいか迷う人もいるのでは?
戸建てとマンションのメリット・デメリットを整理・比較しつつ、どちらが自分の合うのかを考えてみましょう。

■戸建てのメリットは?




戸建てのメリットとしてまず挙げられるのは、マンションと違って管理費・修繕積立金がかからない点でしょう。駐車場も敷地内に設けることが多いので、車を持っていても駐車場代がかかりません

また、上下左右に部屋があるマンションに比べ、近隣との音のトラブルは少ない傾向があります(もちろん、最近はマンションの防音も進んでいます)。

戸建ては駅から離れていることが多く、公園や緑が多いなど環境面で子育てしやすいといったメリットもあります。

その他、修繕や建替えの時期などは自分でコントロールできる点や、どんなに古くなっても土地の資産価値が残る点も、マンションと比較した時のメリットでしょう。

さらには、自由にペットを飼える点も、規約で定められているマンションと異なる点です。


■戸建てのデメリットは?

一方、戸建てのデメリットにはどのようなものがあるでしょうか。まず、家を長持ちさせるためにも、10~15年ごとに外壁や屋根のメンテナンスが必要な点が挙げられます。そのための費用は、自分で計画的に貯める必要があります。

マンションと比べると、防犯面ではやや弱い点もデメリットでしょう。また、郊外型の戸建ては駅から遠かったり、バス便のこともあります。建材にもよりますが、木造の戸建ては燃えやすいため、火災保険料が高めになる点もデメリットです。

さらに、法定耐用年数は木造では22年と短い点もデメリットに挙げられます。実際には、メンテナス次第で築50年を超えても十分に暮らせることもありますので、この法定耐用年数がすべてではありません。また、定められた日しかゴミが出せない点も挙げられます。

戸建てのメリット・デメリットを整理したものが表1です。

表1 戸建てのメリット・デメリット

メリットデメリット
・管理費・修繕積立金がない・10~15年ごとに外壁や屋根のメンテナンスが必要
・駐車場代がかからない・修繕費は計画的に貯める必要あり
・近隣との音のトラブルは少ない・防犯面ではやや弱い
・緑が多いなど環境面で子育てしやすい・郊外型の戸建ては駅から遠かったり、バス便のことも
・修繕や建替えの時期など自分でコントロールできる・火災保険料は木造で燃えやすいためマンションより高め
・どんなに古くなっても土地の資産価値は残る・法定耐用年数は木造なら22年と短いが、手入れ次第で伸ばせる
・自由にペットなども飼える・定められた日のみゴミを出せる

■マンションのメリットは?




続いて、マンションのメリットについて考えてみましょう。戸建てだと隅々まで自分で掃除をしないといけませんが、マンションでは共用部の清掃は不要です。管理費の中に含まれていて、掃除をしてもらえます。

また、戸建てと違って、修繕積立金を計画的に貯められる点もメリットいえます。

オートロックや管理人がいるなど、セキュリティがしっかりしている点もマンションのメリットでしょう。

さらに、マンションは比較的、駅に近い場所に多く、利便性が高いのもメリットです。

その他にも、マンションは木造の戸建てよりも耐火性が高く、火災保険料は安めです。また、法定耐用年数は47年と長く、50年前後は建物の耐久性がある点もメリットでしょう。

物件によっては、24時間ゴミ出しができるマンションもあり、便利です。


■マンションのデメリットは?

一方、マンションのデメリットはというと、毎月、管理費・修繕積立金がかかる点や、車がある人は、別途、駐車場代がかかる点が挙げられます。管理費・修繕積立金と駐車場代で、月4.5万円かかったとすると、20年間で1,080万円になります。しかも、管理費・修繕積立金は値上がりすることもあります。こうした維持費がかかる点はマンションのデメリットとされています。

また、戸建てに比べ、上下左右の部屋と密接しているため、音のトラブルが起きやすい点や、利便性があることの反対に、駅近で公園などが少なめといった点が挙げられます。

その他、マンションは大規模修繕や建替えなどは管理組合で決めるため、自分でコントロールできない点もデメリットです。マンションの場合は土地の所有は少なく、ほとんどが建物の資産価値のため、資産価値の下がり方はなだらかなものの、原則、下がり続けることも挙げられます。

他にも、ペットの飼育は規約で制限されていることがあり、自分の家なのに自由に飼えないこともあります。

マンションのメリット・デメリットを整理したものが表2です。
表2 マンションのメリット・デメリット
メリットデメリット
・共用部の清掃などをしなくていい・管理費・修繕積立金がかかる
・修繕積立金は計画的に貯められる・駐車場代がかかる
・オートロックや管理人がいるなどセキュリティ面で安心度が高い・上下の部屋などと音のトラブルが起きやすい
・駅に近い場所に多く利便性が高い・駅近で公園なども少ない
・火災保険料は戸建てより安め・建替えなど自分でコントロールできない
・法定耐用年数は47年と長い・資産価値の下がり方はなだらかだが、原則、下がり続ける
・物件によっては、24時間ゴミ出しができる・ペットの飼育は規約で制限されていて自由に飼えないことも

■結局のところ…どちらにすべき?



以上、戸建てとマンションのメリット・デメリットを見てきましたが、これを見てはっきりどちらか決まったという人と、よけいに迷ってしまった人がいるかもしれません。

迷う人は、表1と表2の戸建てとマンションの「メリット」だけに注目していただき、「絶対に譲れないもの」に◎「比較的重要だ」というレベルのものに〇「あまり重要でない」と優先順位が低いものに△を付けて整理してみてください。

◎が多くついた方が、合っているといえます。ご夫婦の場合は、配偶者にも同じくチェックしてもらい、2人の意見を加味して絞り込みましょう。

もう1つの方法として、まずは絞り込まずに、戸建てもマンションも両方を視野に入れて物件を見て回るのも1つの手です。その際には、家計やライフプランから購入できる予算を決めておく必要があります。FPなどに相談をして購入予算のめどをつけておくといいでしょう。予算の範囲で物件を見ていく中で、実際に買える家が見えてきます。

■まとめ


マイホームは、生涯、何度も購入するわけではないため、必然的に慎重になります。
戸建てとマンション、それぞれにメリットとデメリットがあることを理解した上で、配偶者ともよく相談をして、より満足度の高い選択をしましょう。

※この記事は2020年3月時点の法律・情報にもとづき作成しているため、将来、法律・情報・税制等が変更される可能性があります。


執筆者

豊田 眞弓(とよだ まゆみ)

豊田 眞弓(とよだ まゆみ)

ファイナンシャルプランナー、住宅ローンアドバイザー、相談診断士。FPラウンジ代表。マネー誌ライター等を経て、94年より独立系FP。現在は、個人相談のほか、講演や研修講師、マネーコラムの寄稿などを行う。「親の入院・介護が必要になるときいちばん最初に読む本」(アニモ出版)、「夫が亡くなったときに読む本」(日本実業出版社)など著書多数。趣味は講談、投資。座右の銘は「今日も未来もハッピーに!」。

share
  • twitter
  • facebook
  • line

ファイナンシャル・プランナーが
あなたの家計を診断します

ファイナンシャル・プランナーは、現在の家計の状況・これからの予定(ライフプラン)をお聞きしたうえで、「お金のプロ」として、今後のライフプランを実現するための家計のやりくりや貯蓄方法を提案します。

相談相談