家計

専業主婦のお小遣いはいくら?お小遣いの必要性、適切な金額の決め方とは

専業主婦のお小遣いはいくら?お小遣いの必要性、適切な金額の決め方とは

「専業主婦のお小遣いっていくらが妥当?」
「専業主婦でもお小遣いは決めたほうが良い?」

など、専業主婦だとお小遣いについて悩む機会は多いですよね。

共働きであれば、ある程度使えるお金に余裕があります。
しかし専業主婦だと、いくらくらい使って良いのかわからないし、お金のことだから周りの友人に聞くのも気が引けるものです。

そこで今回は専業主婦のお小遣いに関する考え方について、適切な家計管理の側面からお話していきたいと思います。
お小遣いの金額や、お小遣いそのものを設定するかどうか悩んでいる方は、参考になさってください。

■専業主婦でもお小遣いは決めたほうが良い 


家計管理の面から言えば、専業主婦でもお小遣いは金額を決めて設定し、「自分だけに使えるお金」は明確にすべきです。

何故なら家族や生活のために使うお金と、自分だけに使うお金を混在させてしまうと、家計管理がしにくくなるからです。

お小遣いと言いつつ家族や生活していくための出費が多い方もいれば、決まったお小遣いはない代わりに自分への出費が多い方もいます。
自分だけに使えるお小遣いを決めないと、上記のような出費の違いに気付くことができません。
目的を考えずにお金を使う癖がつく前に、「自分だけに使うお金=お小遣い」と、「家族や生活のために使うお金」は分けて管理するようにしましょう。
なお、これは夫のお小遣いについても同じです。

「夫が自分自身のために使うお金」と、「夫のランチ代や会社の付き合いなど、仕事や生活のために必要なお金」については切り分けて管理し、後者の支出は家計からねん出するようにしましょう。
夫婦ともに「自分だけに使うお金」を明確にしておけば、家計管理がぐっとしやすくなりますよ
 

■専業主婦のお小遣いはいくらが妥当?金額の決め方 


まず結論から言うと、専業主婦でも兼業主婦でも、「お小遣いはいくらが妥当か」という問いに対する正しい答えはありません
各家庭で収支や貯蓄の状況、家族構成やライフプランは全く異なるので、一概に「お小遣いはいくらが良い」とは言えないからです。
とはいえ、「大体の目安を知っておきたい」という方もいらっしゃるでしょう。
一般的なお小遣いの相場としては、手取り収入の1割程度をお小遣いにあてる方が多いとされています。

ただこの1割を多いと感じるか、少ないと感じるかは、各家庭の状況によって大きく変わってくるのではないでしょうか。
大切なのは世間の一般論を参考にするのではなく、各家庭の状況を考慮して適切なお小遣いを設定することです。

夫婦ともに満足でき、ストレスを感じずに毎日の生活を送れるお小遣いを設定しましょう。
ここでは各家庭でお小遣いの金額設定をする際、重要なポイントを解説していきます。

お小遣いの金額設定の考え方


専業主婦のお小遣い金額を決めるときは、まず
家族の将来のために必要な投資や貯蓄と、
生きていくために必要な消費
をしっかり確保し、残りを夫や妻のお小遣い費に割り当てるようにしてください。
「収入から貯蓄や生活費を差し引くと、お小遣いに回せる費用が全然ない」という家庭は、支出に無駄がないかを徹底的に確認しましょう。

支出の中で見落としがちな節約ポイントは、通信費や生命保険料といった固定費です。
ネットやスマホの契約プランや、加入している保険のプランを見直して支出を削減できれば、少しでもお小遣いに回せる余裕が生まれるはずです。

将来の貯蓄や生活費を確保したうえで無駄な支出は徹底的に見直し、残りをお小遣いに回していく
シンプルな考え方ですが、こうしていけば節約に対する意識を夫婦で変えていくことができます。
夫婦で節制して各自のお小遣いを確保できれば、毎日の生活にも張り合いが出るのではないでしょうか。

■夫婦で家計について話し合うことが大切 



という方もいらっしゃるでしょう。
しかし365日休みなく毎日発生する料理・洗濯・掃除といった家事や育児は、社会に出て働くこととはまた違う大変さがあります
専業主婦が頑張って家庭を支えているおかげで、夫が仕事に専念できるのです。

専業主婦のお小遣いは、そういう毎日の頑張りをねぎらい、息抜きするためにも必要な費用と言えます。
この機会に夫婦で家計のありかたについて考え、そこから双方が納得できるお小遣いを設定しましょう。
お小遣いをきっかけに夫婦で話し合い、各家庭で最適な家計管理を実現させてください。

■まとめ 


専業主婦のお小遣いの一般的な相場は収入の1割程度です。
しかし夫婦で納得できる適正額は、各家庭の状況によっても異なります。

大切なのは世間一般のお小遣い費用を知ることではありません。
「家族や生活のために使うお金」と「自分のために使うお金」をしっかり分けて家計管理を適正にし、そのうえで各家庭に適したお小遣い金額を考えることです。
この機会に貯蓄や支出を見直し、家計管理とお小遣いについて考えてみてください。
 

※この記事は2020年6月時点の法律・情報にもとづき作成しているため、将来、法律・情報・税制等が変更される可能性があります。


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