教育・子育て

大学入学に備えた学資保険の3つの受け取り方

大学入学に備えた学資保険の3つの受け取り方

学資保険は、子どもの将来の教育資金をコツコツ積み立てておく、貯蓄型の保険です。主に大学入学時に受け取るイメージがあるかもしれませんが、受け取り方は大きく3つに分けられます。以下では、家計やお子さんの進路に合った学資保険の受け取り方についてご紹介します。

■①お金が必要な大学入学時にまとめて受け取る

17歳や18歳を満期に設定して、お金が最も必要になる大学入学時にまとめて満期学資金を受け取るプランです。

【例:満期は18歳、基準額は200万円の場合】
18歳までに保険料の払込を終え、18歳で満期となり、200万円の満期学資金を受け取る。

大学受験費用、大学入学金、初年度授業料、一人暮らしを始める場合の引っ越し資金など、高校卒業~大学入学にかけては、まとまったお金が必要となります。それを意識して、早いうちからコツコツと貯蓄できるのが、学資保険の良いところ。中でも、満期金を一度に受け取るプランは、「大学入学時に学資金をまとめて受け取る」という最もシンプルでわかりやすい学資保険です。

なお、満期は17歳か18歳が一般的ですが、20歳満期や22歳満期から選べる場合もあります。
そのため、大学入学のほか、成人式費用や留学費用、大学院進学費用などを目的とした貯蓄にも活用できます。

◇こんな家庭に向いている
・大学以外は公立を考えていて、中学や高校入学時の負担は少ない。
・地方在住で、高校卒業後に一人暮らし資金が必要となる可能性が高い。

■②大学入学から卒業まで毎年受け取る



大学を卒業する22歳頃を満期に設定して、大学入学から卒業まで、4~5回程度に分けて学資年金を受け取るプランです。

【例:満期は22歳、基準額は40万円の場合】
18歳~21歳まで毎年40万円ずつ学資年金を受け取り、22歳で40万円の満期学資金を受け取る。※保険料払込を18歳までに終えるか、18歳以降も払い続けるかは契約内容による

大学に進学すると、国公立でも毎年数十万円の授業料が必要となります。そのため、子どもが中学生や高校生である頃の感覚でいると、家計への負担が予想以上に大きくて焦ることになりかねません。
大学進学後に毎年学資年金を受け取るプランは、子どもの学費と家族の生活、両方を安定させるために役立つ学資保険です。

なお、上記の例では学資年金が18歳~22歳まで一定のプランをご紹介しましたが、まとまったお金が必要となる18歳に、多めの年金額を設定できる場合もあります。

◇こんな家庭に向いている
・毎年の授業料が家計を圧迫しないか心配。
・自宅から通える範囲に志望校がある。

■③大学入学だけでなく中学・高校の進学資金も受け取る

満期学資金や学資年金とは別に、中学や高校の入学時にも学資一時金や祝金を受け取るプランです。

【例:満期は18歳、基準額は100万円】
12歳、15歳時に30万円ずつ学資一時金を受け取る。18歳までに保険料の払込を終え、18歳で満期となったら、100万円の満期学資金を受け取る。

私立の中学や高校に進学すると、公立の中学や高校に比べて、学費の負担は大きくなります。そのため、中学や高校で私立への進学を考えている場合は、中高進学時のための貯蓄も考えておくことが大切です。

12歳や15歳時に学資一時金や祝金が受け取れる学資保険なら、大学進学だけでなく、中学や高校時の学費に備えることができます。なお、学資一時金や祝金が必要なくなった場合、据置きして後で受け取れる場合もあります。

なお、17歳または18歳以降の受け取り方については、①と同じで「まとめて受け取る」満期学資金タイプもあれば、②と同じで「毎年受け取る」学資年金タイプもあり、契約内容によって異なります。

◇こんな家庭に向いている
・私立中学や私立高校への進学を考えている。
・中学や高校の入学費用にも備えたい。

■貯蓄状況や希望進路をしっかり見つめてプランニングを!




子どもの希望進路を最大限尊重するためには、貯蓄は多いほうが安心です。学資保険は解約するとタイミングにもよりますが、戻ってくるお金(返戻金)が支払ったお金よりも少なくなる可能性があるため、「満期まできちんと保険料を払えること」がポイントになります。
ですから、家計や貯蓄状況、希望進路を見つめて、無理のない返済プランを組むことが大切です。

学資保険選びで迷ったときは、保険会社に問い合わせるか、ファイナンシャル・プランナーに相談してみてはいかがでしょうか。

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