健康
「健康には自信あり!」という人の保険選び

若くて健康な方の中には、「まだ若いし健康に自信があるから、健康保険なんていらない」と考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、不慮の事故でケガを負ってしまうという事態はいつ起こるか分からないものです。貯蓄の少ない時期に長期間入院することになってしまった際、公的医療保険だけでは経済的負担が大きくなる可能性があります。
■いざというとき、公的医療保険だけでは不安?
公的医療保険では、基本的に医療費の自己負担額は3割となっています。それでも1ヶ月あたりの医療費が高額になる場合には、高額療養費制度によって払い戻しを受けることもできます。このように、日本の公的医療保険の保障は手厚いものとなっており、加入者が高額な医療費に悩まされることがないような仕組みになっています。
しかし、公的医療保険はあくまでも医療費の支払いを軽減するためのものであり、入院時の食事代や差額ベッド代、そのほかの雑費などは対象ではありません。たとえば病気やケガで長期間入院することになり、その間収入が途絶えてしまった場合は、それらの支払いや生活費は貯蓄から賄わなければなりません。いざというときのための貯蓄が十分でない若い世代こそ、民間の医療保険に加入することで不慮の事故や病気に備えておくことが大切となります。
■若いうちはいいけれど……
民間の保険に加入する際には、公的な健康保険以外にも、ライフステージに合った保険を選ぶなどの選び方が重要となります。
貯蓄が十分でないけれど若くて健康な単身者の場合、留意すべきは生命保険よりも医療保険となるでしょう。扶養する家族などがいない場合は、突発的な怪我や病気により発生する経済的ダメージをケアできるだけの健康保険や医療保障があれば、ひとまずは十分であるといえます。
しかし、結婚して子どもができるなど、家族が増えた場合は、こうした健康保険や医療保障だけでは不十分となることも考えられます。そのため、万が一のときがあった場合に遺された家族の経済的負担を軽減できるよう、生命保険への加入も視野に含める必要があります。
さらに時が進んで、子どもたちが独り立ちをして定年退職を控えた年齢になると、いざというときのための保障は必要性を失っていきます。それよりも、老後の生活のための貯蓄に重点を置いた保険の選び方が重要となっていくでしょう。
貯蓄状況や家庭環境によって、必要な保障は異なります。そのため、ライフステージが移り変わるたびに加入する保険の選び方も重要となります。
■健康体なら割引、給付金がつくプランも
「ずっと健康のままなら、保険に加入していても保険料がもったいないような気がする……」と感じる方には、契約者の健康状態や病気になるリスクによって、保険料を割引したり特典がつく保険を選ぶという選び方も重要となります。
禁煙者や優良ドライバーなど、病気やケガのリスクが低い契約者の保険料を割引したり、規定の年齢までに給付金などを受け取らなかった場合には健康祝金が給付されたりと、さまざまなタイプの保険商品が発売されています。
若くて健康なうちは、なかなかいざというときのための備えまで考えられないかもしれません。しかし、若くて健康だからこそ、今のうちに考えておくべきなのが保険という備えです。一般的に民間の健康保険では若く健康なうちは保険料が安く、年をとればとるほど保険料も高くなっていきます。さらに健康を損ねれば新しく保険に加入することも難しくなり、いざというときのリスクはさらに大きくなっていってしまいます。若くて健康なうちから将来のライフプランを考え、最適な保険の選び方が重要となります。
公的な健康保険以外に保険に加入しようとする場合にどのような保険に加入すればいいのか、その選び方に迷った場合は、ファイナンシャル・プランナーなど家計や保険のプロに相談するのもおすすめです。収入と支出のバランスや貯蓄状況、家庭環境、ライフプランなどを相談しながら、最適な保険の選び方を知ることができます。
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