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生命保険のセット販売はお得じゃない!単品オーダーメイド加入のすすめ

生命保険のセット販売はお得じゃない!単品オーダーメイド加入のすすめ

生命保険への加入を検討する際、たくさんの保障がセットになったセット商品をすすめられたことがある人は多いでしょう。死亡保障に、病気やケガの保障など、さまざまな保障がパッケージになったセット商品。これ一つであらゆる保障に備えられ、かつお得というイメージがあります。しかし、本当にセット商品はお得なのでしょうか。セットになった保障の一つ一つが、本当に必要なものなのか、ライフプランニングを行いながらじっくりと考えてみましょう。

■単品契約で保険をシンプルに

生命保険には実にさまざまな種類があり、「複雑すぎる」、「選び方が分からない」と悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。特に初めて生命保険に加入しようとした場合、保険会社からあらゆる保障がパッケージになったセット商品をすすめられることがあります。
セット商品は、主目的の保障の他に特約として、さまざまな保障がついている保険商品です。1つの生命保険に加入しているだけで、死亡時の保障だけでなく、病気やケガで入院した際の入院保障、がんを宣告されたときの保障などさまざまなケースに対応できるため、「安心感、お得感がある」というイメージがあります。しかし実際は、特約の保障条件が相互に影響し合っていたり、後から保障内容を変えられなかったり、複雑で融通のきかない面もあるため、扱いにくく、選び方を慎重にしなければならないというデメリットもあります。
その点、単品契約ならば保障同士が影響し合うこともなく、契約の見直しもしやすくなります。不要になった保障を好きなときに解約することもできるため、ライフプランニングも組み立てやすくなります。

■加入後の見直しも簡単に



セット商品の場合、主目的の保険に、特約としてさまざまな保障をつけることになります。たとえば生命保険の場合、死亡保障の主契約に特約として医療保障やがん保障などをつけることもできます。しかし特約はあくまでも主契約があってこその保障であり、主契約の死亡保障を解約してしまうと、特約も自動的に解約されてしまいます。医療保障やがん保障を維持したまま死亡保障のみを解約したいのであれば、医療保障やがん保障を主契約として別途契約する必要があるのです。
単品契約であれば、加入後の見直しや乗り換えなどの手続きも比較的スムーズに行えます。必要な保険だけに加入する選び方ができるため、保険料の節約にもつながります。

■ライフプランニングで計画的な保険選択を


「一度生命保険に加入したら、ずっとその保険のみに加入し続ける」という人ならば良いかもしれませんが、家計の節約のためには、ライフステージごとに必要な保障、不要な保障を振り分け、そのとき必要な保険のみに加入することが大切です。
ライフプランニングの観点から考えると、「死亡保障などの生命保険」と「入院保障やがん保障などの医療保険」をセットにすることはおすすめできません。なぜなら、医療保険は生涯を通して大なり小なり必要となる保険ですが、生命保険はライフステージによっては保険金額を減らしたり、契約を解約したりしても構わない保険だからです。
例えば家庭を持っていない若者や、子どもが独り立ちして生活に余裕の出てきた老夫婦などの場合、葬儀代などがまかなえる程度の貯蓄があれば、生命保険の死亡保障はあまり必要ありません。反面、病気やケガによる入院保障は年齢に関係なく、「あれば助かる」保険です。そのため、ライフステージが変わるたびにライフプランニングを見直し、不要な保険は解約したり減額したりするのが正解といえます。こまめに保険を見直しするためにも、保険は複雑なセット商品ではなく、自分のライフステージに合った単品契約をおすすめします。

最近ではシンプルな単品契約を売りにしている保険会社も増えており、個人個人がライフステージによって保険をオーダーメイドで組み立てるというスタイルが定着しつつあります。単品契約の場合、さまざまな保険会社との比較も重要となるため、必要ならばファイナンシャル・プランナーに保険の選び方を相談してみましょう。
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