家計
バブル世代必見!資産運用における”あの頃”と”今”の違い

現在 40 代後半~50 代前半の皆さんは、いわゆるバブル世代と呼ばれる世代です。
日本中にお金が溢れていたあの頃と今とでは、世の中は驚くほど変わっています。老後の生活を考えるに当たり、バブル時代と同じ感覚では危険です。これから資産形成をしていく子どもに、的確なアドバイスをすることができないかもしれません。
資産運用にまつわる“あの頃”と“今”の違いを、ここで確認しておきましょう。
■ 不動産の値上がりは期待できないと覚悟を
バブル時代は不動産の価格が高騰し、資産として不動産を購入するという資産形成の形が流行しました。そのため、バブル世代の人にとっては、「持ち家がある」というのは大きな資産を持っている感覚があるかもしれません。「自分が死んだら、遺産として子どもに譲ろう」と考えて不動産購入を考えている人がいるのならば、要注意です。
バブルのような不動産の値上がりはもはや期待できません。また、もしだれも住むことなく空き家になってしまった場合、その空き家を維持するために想像以上のお金が必要となります。子どもが遠方地に住んでいるといった場合、親から譲り受けた不動産は単なる負担となってしまう可能性があります。
資産運用として不動産を購入する場合は、「駐車場経営やアパート経営で収入が期待できる」など、資産を生み出せる物件かどうかをよく考えて購入しましょう。
■ ボーナスをアテにしない資産運用を
バブル世代の人にとっては、「年 2 回のボーナスは当たり前」という感覚だったと思います。ローンを組むときやクレジットカードの分割払いをするときは、「ボーナスが入る月は高めに設定する」など、ボーナスをアテにしたマネープランを立てていた人も少なくないでしょう。
ですが、ボーナスとは、もともと必ずもらえるという保証があるものではありません。日本にお金があり余っていたバブル時代ならともかく、近年は不景気や企業の業績悪化により、「ボーナスカット」や「ボーナスゼロ」になることもめずらしくないのです。
バブル世代と言われる人は、現在 40 代後半~ 50 代前半。
この年代で役職もそれなりとなれば、ボーナスもそれ相応の金額が期待できるでしょう。ですがその分、ボーナスがカットされたとき、家計に与える影響も大きくなります。老後の生活設計が崩れることにもなりかねません。
ボーナスをアテにしてマネープランを立てるのではなく、ボーナスは最悪の場合もらえないことも視野に入れて、堅実な資産運用を行うことをおすすめします。
■ 生命保険はブランドよりも価格・内容重視
資産運用において、バブル世代に多い失敗の一つが、「生命保険料の払い過ぎ」です。
バブル時代には、保障が手厚い代わりに保険料も高い生命保険のセットプランがたくさん販売されました。景気が良かったあの頃、深く考えることもなく加入してそのまま……という人もいるのではないでしょうか?
現在は、同等の保障が受けられて保険料は控えめな保険商品があるかもしれません。また、以前に加入した保険は、知らず知らずのうちに保障内容が重なっている場合も考えられます。
高齢になればなるほど入れる保険の選択肢は狭まるので、今のうちに、生命保険を見直すことをおすすめします。
なお、バブル世代の人は、「大手生命保険会社でなければ不安」と思ってしまうかもしれませんが、近年はネット保険を始めとして、リーズナブルな保険商品がたくさんあります。ブランドや知名度だけにとらわれず、価格、内容などを総合的に比較して探したほうが、良い保険に出会えるチャンスが増えるといえます。
「保険や貯蓄などについて、どう資産運用していけばいいか分からない」といった場合は、家計のプロであるファイナンシャル・プランナーに家計相談するという方法もあります。ファイナンシャル・プランナーのアドバイスを取り入れながら、これからのライフプランを今 1 度組み立ててみましょう。
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