健康

なぜ麻しん(はしか)が流行?ワクチン・予防接種が十分でない世代は要注意

なぜ麻しん(はしか)が流行?ワクチン・予防接種が十分でない世代は要注意

麻しん(はしか)は、毎年春から初夏ごろにかけて流行が見られる病気です。しかし、2016年は夏ごろから流行の兆しを見せていて、関西国際空港を発生源とした集団感染や、大規模なコンサートやイベントに感染者が来場していたといったニュースが世間を賑わせました。8月末の時点で感染者は40人を超え、2016年11月16日時点ですでに154人の感染者数が報告されており、2015年の年間感染者数である35人を上回っています。(参照:国立感染症研究所「感染症発生動向調査」)
このように流行が心配されている今、そもそもはしかがどういった病気なのか、どのように予防すべきかなど、改めて確認しておく必要があるといえます。そこで今回は、はしかの症状や予防などについてご紹介します。

■はしかとは?




はしかは、5類感染症(全数把握疾患)に分類される感染症です。ウィルスによって引き起こされるもので、空気感染や飛沫感染、接触感染などによって拡大していきます。その感染力は非常に強く、空気感染、飛沫感染、接触感染などでヒトからヒトへ感染が伝播し、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症するといわれています。一度感染した後は免疫が一生持続するといわれています。
はしかの症状としては、咳やくしゃみ、鼻水、目の充血、発熱といったものがあります。また、口内の粘膜にコプリック班という斑点も現れます。このコプリック班は、はしかの判断材料のひとつでもあります。熱はすぐにいったん下がりますが、そのあと39℃程度まで上がり、赤く小さな発疹が全身に現れます。熱は3日程度、発疹は10日~14日程度で治まるとされています。
はしかは子どもがかかりやすい病気で、年齢では1歳に感染のピークがあり、約半数が2歳以下で感染するといわれています。しかし、近年は大人の感染が増えています。大人がかかると重症化しやすく、また合併症も引き起こしやすいといわれています。はしかの合併症には中耳炎や肺炎、脳炎などがあり、重症となるケースもあるため注意が必要です。

■はしかの予防法

はしかは前述のとおり、空気感染や飛沫感染、接触感染と多くの感染経路をもつことから感染力は非常に高いといえます。ごく微細なウィルスであることからマスクを通り抜け、感染経路も多く、うがいや手洗いなどでも防ぎ切ることは難しい病気だといえます。そのなかで唯一の予防法であるといわれているのが、ワクチンの接種です。また国立感染症研究所の発表によると、罹患者の95%以上がワクチン未接種であることが問題視されています。
はしかのワクチンは、日本では昭和53年から定期接種となっています。1~6歳までの間にすべての人が接種するため、昭和53年以降に生まれた人であればほぼ100%接種しているはずです。しかし、1回のワクチンでは十分な免疫力が得られないケースが発覚したため、平成18年からは1歳と小学校入学前の2回接種を受けることになりました。そのため、平成18年以前に小学校に入学した世代の人は、免疫が不十分な可能性があるのです。1回しかワクチンの接種をしていない、既往がわからなくて不安だという人は、抗体検査を受けることをおすすめします。

■妊娠中には特に注意!


妊娠中にはしかにかかった場合、流産や早産となる可能性があります。すでに妊娠している場合にはワクチンの接種をすることができないため、はしかが流行しているときにはできるだけ外出を控え、人混みにあまり近づかないことが大切です。妊娠前で、はしかにかかったことがない場合には、早めにワクチン接種を受けましょう。

はしかは大人になってから発症すると重症化しやすい病気です。免疫がない人が感染するとほぼ100%発症する病気であるため、流行が心配されている今、感染リスクが高い場合には予防接種を受けておくといいでしょう。社会全体での感染数を減らすためにも、また自分が感染源とならないためにも、十分な注意が必要です。

※この記事は2016年11月時点の法律・情報にもとづき作成しているため、将来、法律・情報・税制等が変更される可能性があります。

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