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2016年電力自由化!我が家でも電気代を節約できるかチェックしよう

2016年電力自由化!我が家でも電気代を節約できるかチェックしよう

2016年4月より、電力小売りが全面的に自由化されます。今までは、住んでいる地域の大手電力会社に加入するのが一般的でしたが、電力自由化後には好きな企業から電力を買える時代となり、社会全体での節電効果も期待されています。
それでは、電力自由化によって家庭の電気料金は安くなるのでしょうか。

■電力自由化によるメリット



従来は、電力は地域ごとの大手電力会社から買うのが一般的でした。それが電力自由化により、地域の電力会社だけでなく、ほかの地域の電力会社や新規参入の電力事業者など、さまざまな事業者から自由に選択して電力を購入できるようになりました。この電力自由化により、電気料金の節約はもちろんのこと、さまざまなメリットを得ることができるにようなりました。

●電力会社を選べる
電力自由化の最大のメリットは、複数の選択肢から「電力会社を選ぶこと」ができるようになったことです。通信料金などほかの家計項目と組み合わせて契約することで電気料金だけでなく電話代の節約に繋がったり、環境に優しいクリーンなエネルギー発電の電気を購入したり、ライフスタイルや希望に合わせて電力会社を選ぶことができます。

●サービスの質の向上、節約
電力自由化で、多くの企業が電力事業に新規参入することにより、今まで無かった顧客獲得のための競争が生まれることになります。そのため、価格競争はもちろん、省エネプランなどサービスの底上げなどさまざまな面でのメリットが期待できます。ライフスタイルに合った電力会社やプランを選ぶことで、電気料金を節約できる可能性が大きいのです。

■HEMSやスマートメーターによる「見える化」




電力自由化に伴い、政府はHEMSやスマートメーターによるエネルギーの「見える化」を進めています。いずれはすべての家庭で、HEMSやスマートメーターが活用されるようになるかもしれません。

●HEMSとは
HEMSは「ホームエネルギーマネジメントシステム」の略称で、政府が普及を進めている家庭内管理システムです。HEMSはエアコンやテレビ、太陽光発電、電気自動車などあらゆる家庭内の電気機器に接続し、管理・制御することができます。モニターで電気やガスの使用量が分かる「見える化」や、家電機器の自動制御など、エネルギーを節約しながら快適に使用できる画期的なシステムとなっています。

●スマートメーター
HEMSの電力管理に欠かせないのがスマートメーターです。スマートメーターは従来の機械式メーターを代替するデジタルの電力量計です。メーター内に通信機能が備わっており、電力会社やHEMSと通信することによって毎月の検針業務を不要にしたり、電力の使用状況の「見える化」を可能にしたりします。

■注意したいリスクは?

メリットが多いといわれる電力自由化ですが、もちろん注意すべきリスクもあります。

●小規模事業者はリスク大
「電気料金が安い」という理由だけで小規模事業者を選ぶと、大きなリスクを抱える可能性があります。小規模事業者の場合、資本力が弱いために緊急時やトラブル時の対応の際にサービスが低下するなどのリスクがあります。電力会社を選ぶ際には、資料や契約書をよく読み込んでおきたいところです。

●手続きが煩雑に?
自分で電力会社を選択するのが当たり前になると、今までにない手間や面倒な側面も出てきます。「引っ越しの際には必ず電力会社との契約を先に行っておかなければならない」、「料金支払いをうっかり忘れたらすぐに電気を止められてしまった」といったケースも考えられるため、今まで以上に家庭の電力を理解し、契約内容をしっかりと理解することが必要となります。

●電気料金が値上がりする可能性も
選ぶ電力会社やプランによっては、途中で電気料金が値上がりする可能性もあります。「節約したくて選んだのに、結局のところ損をしてしまった……」ということにならないように、電力会社やプランを選ぶ際には、電気料金が節約できるかどうかを確認して、家庭ごとのライフスタイルや希望するサービスに合ったものを選ぶことが大切です。

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