年末年始は、1年のなかでも出費がかさみやすい時期です。例えば大掃除。最近では大掃除用の道具にはさまざまな便利アイテムが発売されており、これらを活用することで手軽にきれいに掃除することができます。しかし、こういった大掃除用の道具を買いそろえていくと、思っている以上に費用がかさんでしまうものです。

大掃除用の道具は便利ではありますが、節約を考えるならあれもこれもと買いそろえるわけにはいきません。そんなときは、身近なものを利用してお金をかけずに大掃除をする方法を考えることが大切です。そこで今回は、年末年始の大掃除に使える節約掃除術についてご紹介します。

■さまざまな汚れを落とすことができる重曹を有効活用

大掃除では、普段は掃除しない部分まで徹底的に掃除をすることになるため、汚れを落とすための洗剤が重要なアイテムとなります。洗剤にはさまざまな種類があり、汚れや使う場所によって使用する洗剤を変えるという人もいますが、たくさん用意すると必要以上の出費になってしまいます。また、掃除する箇所が多くなるとそれだけ消費量も増えるため、たくさんの洗剤が必要となります。そうした洗剤の代わりに利用できるのが、重曹です。重曹は料理や薬などでも利用されることがあるものですが、年末年始の大掃除に活用することもできます。

重曹は水に溶かすとアルカリ性になるため、油脂やタンパク質を分解することができます。そのため、例えばコンロの油汚れに重曹と水を2：1で混ぜたペーストを塗っておくと、油をきれいに落とすことができるのです。また、水に薄く溶かしてスプレーにすると、さまざまな場所に使用できる人体や環境にとって優しい洗剤になります。掃除用の重曹は100円ショップで購入することができるほか、ホームセンターなどで大きなサイズのものを安価で購入できるため、年末年始の節約大掃除にうってつけのアイテムです。

■本来捨てるものを利用した掃除術

本来捨ててしまうものを活用できれば、大幅な節約につながります。

例えばジャガイモの皮やみかんの皮といった食材の一部。これらは基本的に捨ててしまうものですが、うまく使えば年末年始の大掃除にも大活躍です。ジャガイモの皮は、こびりついた汚れを落とすのに役立ちます。ジャガイモの皮にはサポニンという成分が含まれていて、これが洗剤の界面活性剤と似た働きをします。ジャガイモの皮の内側が汚れに接するようにして湿布しておき、しばらくしてから皮で擦ると汚れが落ちやすくなります。お風呂場の鏡に付着している水垢も、ジャガイモの皮できれいにすることができます。

みかんの皮を活用する場合は、鍋に水を張って煮込んで煮出し水を作ります。これを雑巾などに含ませて拭けば、みかんの成分によって汚れが落ちるのはもちろん、表面をコーティングするためワックスのようにぴかぴかに仕上げることができます。

また、大根おろしの汁には洗浄・漂白効果があるため、ガラス拭きをするときに活用できます。障子の黄ばみを漂白することもできるため、和室がある家庭でも活躍します。

■簡単に作れるお掃除グッズ

年末年始の大掃除に使えるお掃除グッズはさまざまなものが販売されていますが、身近にあるものを使って便利なグッズを自作することもできます。

例えば使い古した歯ブラシ。歯ブラシは掃除でもよく使うアイテムですが、一工夫するだけでさらに便利になります。その方法は、ブラシを短くカットするだけ。これによってブラシが広がりにくくなり、掃除で力を入れやすくなります。また、歯ブラシの柄の部分をライターで軽くあぶり、背面に反らすように曲げると角度が付けられるため、特定の場所を掃除する際に便利です。

ハンガーとタオルとストッキングを使って、簡単にハンディモップを作ることもできます。ハンガーのねじってある部分を解き、細長く伸ばしてタオルを巻きつけ、その上にストッキングをかぶせるだけです。ストッキングの静電気とタオルの弾力性によって、ホコリを吸着しやすくなります。ハンガーは自由に折り曲げられるため、使う場所に合わせて角度を調節することができます。
このように、年末年始の大掃除に使えるお掃除グッズは身近にあるもので代用することができます。年末年始は出費が重なる時期なので、身近にあるもので節約大掃除を心がけましょう。
※この記事は2016年12月時点の法律・情報にもとづき作成しているため、将来、法律・情報・税制等が変更される可能性があります。
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