家計
野菜の価格高騰……だったら家庭菜園をはじめてみませんか?初心者におすすめの野菜は?

昨年の秋ごろから続いている野菜の価格高騰。農林水産省が行っている「食品価格動向調査(野菜)」の調査結果によると、2016年12月最終週の時点でのキャベツ・レタス・トマト・はくさい・だいこんの価格は、平年比の121%~172%となっています。野菜は毎日の食卓に欠かせない食材ですから、食費のやりくりに頭を悩ませている人は多いのではないでしょうか。そこでおすすめなのが、家庭菜園です。今回は、食費の節約に役立ち、趣味としても楽しめる家庭菜園についてご紹介します。
■この春に始める家庭菜園、初心者におすすめの野菜は?
野菜は、品種によって種まきや収穫の時期が異なります。ここでは、春に植え付けをし、その年の夏に収穫できる野菜のなかから、初心者におすすめの3種をご紹介します。
・オクラ
サラダやあえ物、天ぷら、煮物など、さまざまな料理に使えるオクラ。オクラは、苗から育てれば比較的失敗なく実がつきますので、初心者の園芸に最適な品種です。
【植え付けの適期】4月上旬~6月下旬
【収穫時期】6月下旬~9月下旬
【育てるポイント】50~80cm幅、深さ30cm以上のプランターを用意し、20~30cm間隔で苗を植えていきましょう。このとき、根にもともとついている土を崩さないように注意が必要です。また、水のやりすぎにも気をつけることが大切です。オクラは乾燥に強く過湿を嫌うので、土が乾いたら水やりをする程度に。収穫適期になると葉が生い茂ってくるので、適度に葉を摘み取って実の生育を促しましょう。実が10cm前後にまで成長したら摘み取ります。
・ゴーヤ(ニガウリ)
夏野菜の定番、ゴーヤ。ベランダで育てればお部屋のグリーンカーテンの役割も果たすので、暑さ対策にもなります。
【植え付けの適期】5月上旬~6月
【収穫時期】7月中旬~9月
【育てるポイント】
大型で深さが30cm以上あるプランターを用意しましょう。目安としては、幅60cmのプランターで1~2苗。たくさん育てたい場合はもっと大きなサイズを。水やりは、気温が上がる前の午前中に一度、夕方に土が乾いていればもう一度。水切れになってしまうと花が弱って実がつきづらくなってしまいますので、乾燥には十分気をつけましょう。また、葉が4~5枚ついてきたら株の隣に支柱を立てて補助し、さらにツルが伸びてきたら園芸用のネットを設置してツルを絡ませましょう。「摘心」といって伸びたツルの先端を切る作業を行うと、たくさんの実が収穫できるようになります。
晴れた日の午前中に収穫すると、甘みの強い実になります。
・ナス
洋食にも和食にも中華料理にも使える万能食材・ナス。ナスもベランダで育てられる野菜のひとつ。
【植え付け適期】4月下旬~5月
【収穫時期】花が咲いて2週間程度たってから
【育てるポイント】
60cm幅のプランターに2株が目安です。成長すると1m以上になるので、高さが十分にとれる場所で育てるのがポイントです。また、倒れるのを防止するために、それぞれの株の横に支柱を立てて茎を支えるようにしましょう。水やりは、早朝や夕方などの気温の低い時間帯にたっぷりと。乾燥に弱い品種なので、土が乾燥しないよう気をつけましょう。
収穫では、最初の実を早めに摘み取ると、株に栄養が行き渡るようになるため、その後の収穫量が増えます。
家庭菜園は、家計の助けになるだけでなく、趣味としても楽しめます。自分でつくった野菜はおいしさもひとしお。ぜひこの春から家庭菜園を始めてみてはいかがでしょうか。
※この記事は2017年1月時点の法律・情報にもとづき作成しているため、将来、法律・情報・税制等が変更される可能性があります。
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