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部活費用は平均いくらくらいかかる?部活別の費用目安も紹介

部活費用は平均いくらくらいかかる?部活別の費用目安も紹介

進入学の時期が近づくと、子供が「どんな部活に入ろうか」と期待に胸を膨らませる一方で、親としては「部活費用がどれくらいかかるのだろう?」と心配になることも多いのではないでしょうか。

「子供がやりたい部活なら応援してあげたいけど、部活費用がどれくらいかかるのか気になる」
というのが本音ではないでしょうか?

そこで今回、当記事では中学・高校での部活費用について詳しく調査し、その目安を紹介します。進入学時にかかる教育費を見直すきっかけとしてお役立てください。

もし教育費全体のバランスに不安がある場合は、ファイナンシャルプランナーに相談してみませんか?お子さんの夢を応援しつつ、家計の負担を和らげるための計画をサポートいたします。

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■中学校と高校で気になる部活費用 平均はいくらくらい?

中学校と高校でかかる部活費用はいくらくらいなのでしょうか。

文部科学省の調査では、部活費用や運動会など「教科外活動費※」の年間平均は中学校で3万672円高校で4万3,204円です。
月々に換算すると中学校は月額2,556円高校は月額3,600円の費用がかかることになります。

※「教科外活動費」……クラブ活動や運動会、文化祭など、授業以外でかかった活動費全般

 

<教科外活動費の年間平均値>

公立

私立

平均

中学校

2万4,172円

3万7,172円

3万672円

高校(全日制)

3万9,395円

4万7,013円

4万3,204円

公立と私立の費用差をみると、中学校では約1万円の差があります。私立校では部活動が活発な学校が多く、年間行事も多いため、費用がかかりやすい傾向にあるようです。ただし、公立校でも部活動やクラブによっては費用がかさむこともあり、学校やクラブによって費用はさまざまです。

お子さんの進学や部活選びに伴う家計負担についてお悩みの場合は、一度ファイナンシャルプランナーにご相談ください。将来の教育費に備えるための計画を、専門家がサポートします。

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■入学初年度の部活費用が気になる!初期費用の目安はいくらくらい?

部活費用は学年ごとにいくらかかるのか?という問題も気になりますよね。
部活動を開始する1年生時はさまざまな初期費用がかかるでしょうし、受験のために部活動を引退する3年生時とは実際の費用に大きな開きがあるはずです。

特に負担が重くなる、入学初年度の初期費用の目安をまとめました。
ただし、初期費用については明確なデータがないため、おもにどのような費用が発生するのか、費用の相場はいくらくらいなのかを記載しています。

実際には学校やクラブによって異なりますので、目安としてご覧ください。
まずは、人気のある運動系クラブの初期費用の目安を見てみましょう。

運動系クラブの初期費用目安

運動系クラブはサッカーや野球、ソフトテニスなどの球技から陸上競技までさまざまですが、毎日の練習で使う練習着や用具が必要です。

  • 入部にかかる諸費用約5,000円~1万円程度
  • 運動着(ジャージ、シューズなど)約2万~3万円程度
  • 用具代(ボールや野球のグローブ、テニスのラケットなど)約1万5,000円~3万円程度
  • 試合用ユニフォーム約2万~3万円程度

初期費用合計:約6万円~10万円程度

運動系クラブは運動着などがなければ練習できませんので、どうしても初期費用がかかってしまいますね。対して、制服でできるイメージのある文科系クラブの初期費用はどうでしょうか。

文科系クラブの初期費用目安

文科系クラブといえば吹奏楽部や美術部、最近ではパソコン系のクラブまで、学校によっても多種多様です。
クラブによって使用する用具などが異なるため、費用がほぼかからないパソコン部から楽器代が高額になる吹奏楽まで、クラブによる費用差がかなり大きくなっています。

  • 入部にかかる諸費用約5,000円~1万円程度
  • 用具代(※クラブによる差が大きい)約0円~数十万円程度
  • 発表会、コンクール用の衣装など約2万~3万円程度

初期費用合計:約0円~数十万円程度(クラブによってぴんきり)

上記の費用はあくまで目安で、学校や入部するクラブによって部活費用は大きく異なります。
また、初期費用とは別に毎月の部費、試合や発表会時の交通費や遠征、合宿費、親同士も含めた懇親会などの費用がかかる場合もあります。
部費や懇親会は学校によって差がありますし、交通費や遠征費は試合にどこまで勝ち進むかでも変わってきます。
つまり、部活費用にどれくらいお金がかかるかは入部してからでないとわからないのです。

上記の目安を参考にしつつ、できるだけ余裕を持って部活費用を用意しておきましょう。

部活費用の一例 サッカー部とソフトテニス部の場合

「部活費用の平均値や初期費用の目安はわかったけど、特定のクラブの目安を知りたい!」という方もいると思います。
ここでは、中学生の運動部で特に人気が高いサッカー部、ソフトテニス部の部活費用の一例をご紹介します。
あくまで一例ですので、目安としてご覧ください。

まずは男子に人気のあるサッカー部です。

サッカー部 部活費用(初年度)

  • 入部にかかる諸費用約5,000円~1万円程度
  • 部費約1万円~6万円程度(学校によりかなり差がある)
  • 夏用、冬用の練習着&スポーツバッグ約2万~5万円程度
  • スパイク(練習用と試合用で2足)約2万円程度
  • キーパーグローブ(消耗品のため2セット)約1万円程度
  • 自宅練習用のサッカーボール約3,000円程度
  • 試合用ユニフォーム約2万~3万円程度
  • 練習や試合の移動に伴う交通費、遠征費約3万円~12万円程度(学校によりかなり差がある)
  • 合宿費(年2回程度と仮定。学校によりかなり差がある)約5万円~10万円程度

サッカー部年間費用:合計約16万8,000円~40万3,000円
∟うち初期費用* :合計7万8,000円~12万3,000円
∟初期費用抜きの月々の部活費用:月額7,500円~約2万3,000円

*入部にかかる諸費用+練習着、スパイク、グローブ、サッカーボール、ユニフォームは初期費用としていますが、諸費用以外は消耗品なのでこれ以上かかる可能性もあります


男子に人気のあるサッカー部は初期費用が10万円前後かかります。
初期費用とは別に毎月かかる部活費用は月額約7,500円から2万3,000円程度ですが、遠征費などは試合の状況で変動するため、これより少なくなる場合も多くなる場合もあります。

ソフトテニス部 部活費用(初年度)

  • 入部にかかる諸費用約5,000円~1万円程度*
  • 部費約1万円~6万円程度(学校によりかなり差がある)
  • 夏用、冬用の練習着(サンバイザーなども含む)&スポーツバッグ約2万~3万円程度
  • テニスシューズ(練習用と試合用で2足)約2万円程度
  • ラケット(2本+ストリングの張替代)約2万円~3万円程度
  • 自宅練習用品など約2,000円程度
  • 試合用ユニフォーム約2万~3万円程度
  • 練習や試合の移動に伴う交通費、遠征費約3万円~12万円程度(学校によりかなり差がある)
  • 合宿費(年2回程度と仮定。学校によりかなり差がある)約5万円~10万円程度

ソフトテニス部年間費用:合計約15万7,000円~40万2,000円
∟うち初期費用* :合計8万7,000円~12万2,000円
∟初期費用抜きの月々の部活費用:月額約5,800円~約2万3,000円

*入部にかかる諸費用+練習着、テニスシューズ、ラケット、自宅練習用品、ユニフォームは初期費用としていますが、諸費用以外は消耗品なのでこれ以上かかる可能性もあります

女子に人気のあるソフトテニス部も、サッカー部と同様に初期費用が10万円前後かかります。
初期費用とは別に毎月かかる部活費用は月額約5,800円から2万3,000円程度です。
遠征費などは試合の状況で変動するため、これより少なくなる場合も多くなる場合もあるでしょう。


上記以外にも気にかけておきたい費用があります。

まず、毎日の食費です。育ち盛りなうえに特にサッカー部やソフトテニス部など運動系の部活に所属している場合は、食事量が増えることは確実でしょう。

また、中学生・高校生といえば身だしなみやおしゃれに興味を持つ年頃です。
屋外で活動する部活では日焼け止めや汗対策、熱中症対策グッズが必需品で、練習や試合の頻度が高いほど消耗品類の費用がかさみますし、シューズやリストバンド、サンバイザーなどのデザインやブランドにこだわる子もいるでしょう。

部活費用以外にもこうした費用も込みで予算を見ておきましょう。

■子供ができたタイミングでライフプランニングをすることが重要

部活費用の平均からクラブごとの目安までをご紹介してきました。
繰り返しますが、子供が通う学校やクラブ、自治体などで費用は大きく異なりますし、試合にどれだけ勝ち進むかでも費用は増減します。
中学校、高校入学のタイミングで準備し始めると、必要な時期にお金が足りないということが考えられます。

中学校や高校の部活動は、集団生活の規範を学び、さまざまな人間関係を作り、ひとつの目標に向かって努力することの大切さを学べる貴重な場所です。

子供の進路はそのときにならないとわかりません。
お子さまがやりたいと思ったときに、お金のことで諦めるということがないよう、教育費は想定外の出費に備えられるよう計画を立てましょう。

FPナビでは平日・土日祝問わず、ご希望日時でお金の専門家であるファイナンシャル・プランナーに相談ができるサービスを提供しています。

今回のようにお金のやりくりに関するご相談が多く、毎月ギリギリの家計だったのが貯金できるようになったなどのお声もいただいています。

ぜひFPナビで相談いただき、少しでもお子さまのやりたいことに貢献できれば幸いです。

※この記事は2023年11月時点の法律・情報にもとづき作成しているため、将来、法律・情報・税制等が変更される可能性があります

出典

「令和3年度子供の学習費調査」(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/kekka/k_detail/mext_00001.html

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